アイヌ語に由来というのも珍しいかも。
キター! もがみ型初の北海道由来
防衛省は2023年11月14日(火)、三菱重工マリタイムシステムズ玉野本社工場(岡山県玉野市)にて、新規建造された護衛艦の命名式および進水式を実施しました。「ゆうべつ」と命名された同艦は、もがみ型護衛艦の8番艦として建造が進められていた艦です。「ゆうべつ」は全長133.0m、幅16.3m、深さ9.0m、喫水4.7m、基準排水量は3900トンで、乗員数は約90名。主機関はガスタービンエンジンとディーゼルエンジンの組み合わせで、軸出力は7万馬力、速力は約30ノット(約55.6km/h)です。
今回、進水した「ゆうべつ」を始めとするもがみ型護衛艦は、増大する平時の警戒監視に対応するほか、有事においても対潜水艦戦闘や対空戦闘、対水上戦闘などに加えて、これまで掃海艦艇が担ってきた対機雷戦に関しても、能力が付与されているのが特徴です。また従来の護衛艦と比べて、船体のコンパクト化や調達コストの抑制、省人化にも配慮した設計になっているのもポイントといいます。 ただ、ミサイルなどを短時間で大量に撃つことが可能なVLS(垂直発射システム)は、本艦でも後日装備とされていました。 なお、「ゆうべつ」は北海道を流れる湧別川本流の名称であり、川の名前はアイヌ語に由来します。海上自衛隊で用いるのは、ゆうばり型護衛艦の2番艦「ゆうべつ」(2010年6月除籍)に続いて2回目です。 「ゆうべつ」は今後、艤装や各種試験を実施したのち、2025年3月に就役の予定です。