豪快ミドルが現状打破の嚆矢となるか? 意地の一撃を沈めたMFラキティッチ「もう少し自信を持たないと」

 セビージャのMFイヴァン・ラキティッチが、12日に行われたラ・リーガ第13節ベティス戦を振り返った。同日、スペイン紙『マルカ』が伝えている。

 セビリアの街を二分する“エル・グラン・デルビ(セビージャ・ダービー)”が12日に行われ、セビージャが本拠地『ラモン・サンチェス・ピスフアン』にベティスを迎えた。試合は、遺恨が残るMFイスコが牽引するベティスに序盤から主導権を握られると、72分に先制点を許してしまう。それでも79分、セビージャの背番号『10』が意地を見せた。敵陣中央でボールを受けたMFイヴァン・ラキティッチが右足一閃。このゴラッソで今シーズン最初のダービーを1-1のドローに持ち込んでいる。

 ラ・リーガにおける対ベティス戦で、セビージャの選手としては最多となる通算5得点目を記録したラキティッチ。そんな“ダービー男”は「このような試合は大きな緊張感に包まれ、多くのデュエルが起こる。前半は彼らが(ゴール)に迫り、後半は僕らも迫った。僕たちは、こういう試合が好きなんだ」と振り返りつつ、「最後の数分では、相手を与するためにエリア内にもっと侵入し、相手DFを追い詰めなければならない。ただ、ポジティブな面もあった。休んで、一緒になって、良いところを強化し、悪いところを改善しよう」と胸中を明かした。

 今節終了時点で、セビージャは降格圏との勝ち点差が「5」の13位に低迷。先月下旬に就任したディエゴ・アロンソ監督下でも公式戦7試合で1勝4分2敗と苦しんでいるが、ラキティッチは「チーム内で何度も話し合っているよ。ポゼッションが必要なのに、最後の30メートルで冷静さを欠き、焦りすぎている。もう少し自信を持たないとね」と省察。続けて「ロンドンでの試合(EL・アーセナル戦)は別として、今日は良い部分もあった。中断明けにベストの状態で臨めるように、取り組んでいく必要がある」と見据えている。

 自信を持って振り抜いた“ダービー男”の豪快ミドルで、勝ち点1を手にしたセビージャ。代表ウィーク明け最初の試合となるラ・リーガ第14節レアル・ソシエダ戦までの2週間で、セビージャはラキティッチの姿勢に触発され、進化を遂げるのだろうか。

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