板垣李光人、松本潤との芝居で「やっぱり凄いな」と感じたこと「松本さんの背中を追いかけたい」<どうする家康>

【モデルプレス=2023/11/12】俳優の板垣李光人が、12日に放送されたNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合テレビ、毎週日曜午後8時~/BSプレミアム・BS4K、毎週日曜午後6時~)の第43回を終え、コメントを寄せた。

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◆松本潤主演「どうする家康」

今作は、希代のストーリーテラー・古沢良太氏が新たな視点で、誰もが知る歴史上の有名人・徳川家康(松本潤)の生涯を描いた、スピード感あふれる波乱万丈のエンターテインメント作品。

国を失い、父を亡くし、母と離れ、心に傷を抱えた孤独な少年・竹千代(のちの家康)が、三河武士の熱意に動かされ、織田信長、武田信玄という化け物が割拠する乱世に飛び込み、死ぬか生きるかの大ピンチをいくつも乗り越えていく。

板垣は、女城主直虎によって大切に育てられた井伊家の御曹司で、家臣団の新戦力として活躍する井伊直政を演じる。

◆板垣李光人、松本潤との芝居で「やっぱり凄いな」と感じたこと

― これまでの直政の歩みをどうご覧になっていますか?

ほとんどの家臣団は第1回から登場していましたが、直政(当時・万千代)は第15回からの登場でした。そして徳川四天王の中では酒井忠次さんの次に早く亡くなるので、物語にスピード感があって、短い時間で人生が濃密に描かれていたなという印象です。

“赤鬼”とも呼ばれていたように、戦においての功績が目立ちやすい直政ですが、彼の魅力はそれだけではないと思っています。例えばドラマの中でも仲(高畑敦子)さんとのエピソードで描かれたように、物事を有利に運ぶためなら戦略的に人間関係を築いたりする一面も。そういう知的なところも魅力的だなと思っています。

― 役を構築する上で意識したことを教えてください。

血気盛んという面では平八郎とも近いところがあると思いますが、違う“熱さ”をどう表現できるかは当初悩みました。でもある日、家臣団が揃っているシーンを現場のモニターを確認していた時に、僕一人だけ異様に白くて、ちょっと異質さを感じまして(笑)。それを見た時、「あ、これだ!」と思いました。

史実でも部下からすごく恐れられていたというのが残っているそうですが、特に小牧長久手の戦いのあたりからは、平八郎が炎の熱さだったら、直政は氷のような。どちらも近付くのが怖いけれど、その方向性が少し違うというイメージを持って演じていました。

― 真っ赤な甲冑を着用し、武田兵を率いる直政についてお聞かせください。

第32回で殿と正信と3人のシーンがあり、そこでさらっと「武田の兵をまとめられるか」と殿から言って貰えた訳ですが、戦国の世を生きて殿(家康)に仕える者としてすごく光栄なことですし、一人の武将として力を認めて貰えたというのが実感出来るシーンだったので印象に残っています。

実際に鮮やかな陣羽織と真っ赤な甲冑を着用し、武田の残党を率いて声を上げるシーンは、これまでの直政の人生を思うと感慨深かったですし、僕自身の高揚感も重なったように思います。でも甲冑はかなり重みもあるので、撮影で1日中着用していると地面に沈んでいくような感覚になりました(笑)。

― 松本潤さんとお芝居されてみていかがでしたか?

基本的にどのシーンにおいても、気持ちの先にいるのは常に殿なので。殿あっての家臣団だし、殿のために我々は動く、というのはずっと軸にしていました。

松本さんと芝居をさせていただいて「やっぱり凄いな」と思っていたのが、撮影時に“ステージング”にも拘られていたことです。こう見せて、こういう動きを付けたらどう?とか。それが映像になった時にどう見えるかというところまで計算して、作品全体のことを考えてリハーサルで意見されている様子を見て、いつも凄いなと思っていました。アーティストとして様々なステージに立たれて、更に芝居の経験も積まれていて、両者を経験されているからこその視点なのだろうと思います。

その作品のテイストや周りの役者さんの空気感を踏まえて自分が役としてどう立ち回るべきかということであったり、自分のキャラクターの付け方であったり…それはいつも意識していますが、ステージング的なところや魅せ方、このシーンでどういう動きがあれば効果的かというところまではなかなか考えが及びません。自分にはハードルが高いかなと思いつつも、松本さんの背中を追いかけたいと思える一面でもあります。

(modelpress編集部)

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