「卒業です」 中尾紫乃が“5”年間で得られた収穫を胸に新たなフィールドへ【マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー第14戦】

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第14戦Sanrio Smile Golf Tournament◇9日◇津久井湖ゴルフ倶楽部(神奈川県)◇本戦(一日競技)◇6163ヤード・パー72>

2019年から始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー。将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場としてつくられた大会。年齢制限があるため、25歳を迎える選手たちは今年で卒業となる。
同ツアーに初年度から出場していた中尾紫乃も、今年の10月28日に25歳。ツアーファイナルへの出場権を手にできず、今大会が最後の参戦となった。

寂しそうな表情を浮かべ、「卒業です」と一言。「カメラがあるのですごくツアーって感じ」と、プロの試合のようにコース内にカメラが入り、ライブ中継されるところに「より試合感を感じていました」と、参戦し続けた。そんななかで中尾はいろいろな収穫ができたという。

朝一のティショットはとくに緊張するが、カメラが回っていることもあり「失敗できないなみたいな緊張感がやっぱりありましたね(笑)。そんな緊張しないタイプだと思っていたのが、意外と緊張するタイプだったんです。前半に結構打ちやすいんだなとか試合の傾向もすごくわかりました」と、ツアーさながらの環境に、自覚していなかったメンタル面の課題、そして自分のゴルフの傾向を発見できた。

収穫は課題だけでない。「中継を見てくれた方や、SNSでフォローしてくれた方がたくさんいました。本当に感謝しています」と、自分の思うようなゴルフができずに苦しかったときでも支えてくれたファンとの出会いもあった。

「うまくいかないことがいっぱいあったけど、1番経験になった試合だと思います」と、この5年間を振り返る。

そんな思い出の詰まったツアーからの卒業。「あと2年ぐらい出たかったな…」と、惜しみながらも、「ここで経験させていただいたことを生かせるように、ほかの試合でも頑張りたいと思います」。来年もプロテストに挑戦する中尾は“合格”を目指して、他のフィールドでさらに経験を積み上げていく。「ありがとうございました!」と最後は笑顔を見せて、マイナビ ネクストヒロインツアーからまた一人巣立っていった。(文・高木彩音)

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