「泣いても笑ってもこの試合しかない」 渋野日向子が初のシード争いで”背水の陣”

<ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン 事前情報◇8日◇ペリカンGC(米フロリダ州)◇6349ヤード・パー70>
 
覚悟を決めた渋野日向子が崖っぷちの一戦に挑む。今季のフルフィールド最終戦、シードを確定させるための大事な戦いを前に覚悟を語った。「ボギーを怖がっている暇もないですし、4ラウンドできるようにしたい」。来季のフル出場権獲得を目指し、年間ポイントランキング80位のボーダーライン突破を目指す。
現在のランキングは81位。調子が上がらず、予選カットのないアジアシリーズ4連戦でもポイントを稼ぐことはできなかった。「気を張らなきゃいけなかったけど、いまいち張れていなかった」と結果につながらず、後悔もあるという。そのなかで、ついに最終決戦を迎えることとなってしまった。
 
「4日間通してゴルフがよかったという試合が少なかったので、だからこそポイントも少ないですし、順位もぜんぜんダメだった」。ビッグスコアも出れば、大叩きするラウンドもあり、波に乗れないもどかしさが募ったが、「最後の日本が4日間アンダーパーでプレーできたのも大きかった」と、なんとか前向きな気持ちを取り戻すことはできている。
 
予選落ちがないなかでの4日間とは違い、今週は予選でカットされれば決勝ラウンドに進むどころか、シード圏外のまま終わってしまうのは百も承知。「カットもあるけど、それを気にしている暇はないので、もう気にせずできたらいい」と攻める姿勢を貫くしかない。
 
「ほぼはじめての経験」という崖っぷちでのプレー。「この経験を次に生かせるように頑張りたい」。シード権争いのまさにど真ん中に身を置くこの経験をクリアすれば、そこは大きな自信になることも分かっている。
 
9月から続いた試合も7連戦目。緊張の糸が張り詰めた中でのプレーもこれで最後。「こうなってしまったのは自分のせいなので、どういう結果であれ、受け止める気持ちは持ってるから、やるだけ。泣いても笑ってもこの試合しかないので頑張りたい」。窮地に追い込まれた渋野の反撃が始まる。(文・高桑均)

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