
バルセロナとスペイン代表のレジェンドでもあるカルレス・プジョル氏が、レアル・マドリードに所属するFWヴィニシウス・ジュニオールについて語った。6日、スペインメディア『Relevo』が伝えている。
昨シーズンは公式戦23得点21アシストとスペクタクルな活躍を見せたヴィニシウスが、今シーズンは3分の1近くを消化した段階で公式戦3得点3アシストと精彩を欠いている。その原因の一端を担っているのが、同選手を取り巻く環境だろう。今年5月のバレンシア戦で人種差別を受けると、ラ・リーガはヘイトクライム撲滅に向けた活動を行ったが、先月のセビージャ戦でも同様の被害に遭っている。
対するヴィニシウスのピッチ上での態度が、大きな波紋を呼んでいるのも確かだ。チャンピオンズリーグのブラガ戦での執拗なまたぎフェイントは、“魅せるプレー”と相手を“嘲笑するプレー”の境界線を曖昧とするもので、一部メディアで物議を醸した。さらに先日に行われた“エル・クラシコ”では、ピッチを去る際にバルセロナサポーターを煽るようなジェスチャーに及び、カルロ・アンチェロッティ監督に窘められる様子が捉えられている。
そのような状況下で、バルセロナの“永遠の主将”が見解を示した。圧倒的なリーダーシップを発揮し、人格者として知られるカルレス・プジョル氏は「フットボーラー同士として話し、彼に自分の考えや感じていることを伝えたい。ヴィニシウスは違いを生み出す偉大な選手であり、それはどのピッチでも称賛されるべきだ。もし彼が態度を変えるなら、さらに良い評価を受けるだろう」とヴィニシウスに助言を授けている。
人種差別やピッチ上での態度に対する賛否など、ヴィニシウスを悩ます“ノイズ”は鳴り止むのだろうか。