父親誘拐のL・ディアスが同点弾も…クロップ監督「本当の問題は解決されていない」

 リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督が、父親が誘拐されているコロンビア代表FWルイス・ディアスについて言及した。5日、クラブ公式サイトが伝えている。

 プレミアリーグ第11節が5日に行われ、リヴァプールはルートン・タウンと対戦。チャンスを中々決められないでいると、80分に先制を許したものの、90+5分にL・ディアスが劇的な同点弾を頭で決め、1-1のドローに終わった。

 父親が母国コロンビアで誘拐されたことで公式戦2試合を欠場していたL・ディアスだが、ルートン・タウン戦で3試合ぶりにベンチ入りを果たし、83分から途中出場して勝ち点「1」獲得に大きく貢献をした。

 試合後、難しい日々を過ごしているL・ディアスについてクロップ監督は「私たちがそのことに対して話さなければならないことは、感情的で素晴らしいことであるということだ。それでも、本当の問題は解決されていない」と状況は変わっていないことを明かしながら、次のように続けた。

「私たちはルチョ(L・ディアス)に他のことから少しだけ気を紛らわせる機会を与えたかったし、彼もそれを望んでいた。彼は何もすることができず、ずっと待っていて、家族皆が待っていた。そこで彼は私たちと一緒に数回トレーニングをした。その時の機嫌は良く、それは彼にとっていいことだった」

「コロンビアからの兆候はかなり前向きで楽観的だと思うが、私たちが聞きたいたった一つのことは、まだ起きていないということだ。彼は多くのトレーニングをしていなかったので、いつ連れて行けるかはわからなかった」

「それでも、この試合は明らかにもう一人の攻撃的な選手が意味を成す試合だった。もし、クオリティを持っている彼を15分か20分でも投入できたら、実際にどのくらいプレーしたかはわからないけど、その中で彼はゴールを決めた。素晴らしいことだよ」

 また、試合後にはL・ディアスとハグしている様子も見受けられたクロップ監督は「言葉は必要なかった。ただお互いにハグをしただけだ」と明かしつつ、同選手の父親が解放されることを願っていることを強調した。

「私たちは彼の様子を知っていて、大丈夫ではあるが、正しいニュースを必死に待っている状況だ。それがすべてだ。このようなことは過去にもあった。これが100パーセント素晴らしい話であることは理解しているし、彼にとっても非常にポジティブなことであるが、これらのことは過ぎ去ってしまう」

「私たちが求めている本当の情報は、全く別の情報だ。それだけなんだ。しかしながら、とにかくこのことは彼にとって本当にポジティブなことだ。だが、それ以外の他の問題は何も変わっていない」

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