劇的同点弾のL・ディアス、誘拐されている父親の解放を切望「どうか直ちに…」

 リヴァプールに所属しているコロンビア代表FWルイス・ディアスが、声明を発表した。

 プレミアリーグ第11節が5日に行われ、リヴァプールはルートン・タウンと対戦。チャンスを中々決められないでいると、80分に先制を許したものの、90+5分にL・ディアスが劇的な同点弾を頭で決め、1-1のドローに終わった。

 勝ち点「1」獲得に大きく貢献したL・ディアスだが、両親が誘拐事件に巻き込まれたことでこの試合が公式戦3試合ぶりの出場に。イギリスメディア『BBC』によると、先月28日にL・ディアスの両親はコロンビア北部のバランカスで見知らぬ男たちに車から呼び止められ、被害を受けたという。現場に警察がやって来たことで武装集団は母親を車の中に置き去りにしたものの、父親はそのまま連れていかれてしまったことが伝えられている。

 すでに誘拐をしたのはコロンビアの反政府極左武装組織である民族解放軍(ELN)であることが明らかになっており、ELN側は近日中にL・ディアスの父親を解放することを主張しているものの、依然として誘拐されたままとなっている。

 そんななかでルートン・タウン戦に公式戦3試合ぶりにベンチ入りを果たし、83分から途中出場して同点弾を決めたL・ディアスは、得点後にはユニフォームの下に「パパに自由を」と書かれたシャツを見せていた。そして、試合後には自身の公式インスタグラムを更新し、父親の解放を願う声明を発表した。

「今日、サッカー選手があなたに話しかけているのではない。今日はルイス・マヌエル・ディアスの息子であるルチョ・ディアスが話している。私の父であるマネはたゆまぬ働き者で、家族の大黒柱だったが、誘拐されてしまった」

「ELNには速やかに父を解放することを、国際機関には父の自由のために介入することを求めている。毎分、毎秒、僕たちの苦しみは増大している。母、兄弟、そして僕は絶望と苦しみに苛まれており、自分たちの気持ちを言い表す言葉が見つからない。この苦しみは彼が家に帰ってきた時に初めて終わるものだろう」

「彼の誠実さを尊重し、この苦痛な時間をできるだけ早く終わらせるように、どうか直ちに彼を釈放してほしい。愛と慈悲の名のもとに、自分たちの行動を再考し、彼を解放することを許可してほしい」

「コロンビア国民と国際社会は僕たちを支援してくれたことに感謝している。母国の多くの家族が経験しているこの困難な時期にたくさんの愛情と連帯を示してくれてありがとう」

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