「まずは楽しみたい」 西村優菜は日本ファイナルラウンドの締めくくりへ

<TOTOジャパンクラシック 3日目◇4日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

4打差を追いかけたムービングデーだが、その背中は遠のいてしまった。西村優菜は6バーディ・2ボギーの「68」と伸ばしたが、トータル14アンダーの13位タイ。首位との差は6打に広がった。「上のスコアが出ていたので、もう少し伸ばさないとあしたが厳しくなる。そこを考えるとすごい悔しいですけど、こういうラウンドも大事だと思います」と、唇をかみながらも前向きに振り返った。
3日目はミスパットで1メートルほどを外して「しょーもないボギー」からのスタート。それでも直後の2番からの3連続で獲り戻し、前半で4つ伸ばして折り返した。後半は流れを掴み切れずに1バーディ・1ボギー。それでも前だけを見てプレーできたことには、「後半も流れは良くなかったけど、13番のボギーから15番でいいパターが入ってくれた。スコアにはつながらなかったけど、気持ちの面ではいいラウンドができていたと思う」とうなずく。

差を詰め切れずに、残り18ホールとなった。伸ばしあいの展開では6打のビハインドは決して小さくはないが、まずは自分のプレーに集中する。「ビッグスコアを出しても、上が伸びてしまったらしょうがないというのはある。とにかく、自分がビッグスコアを出せるように、最後まで諦めずに頑張りたい」と、力強い言葉とともに日曜日へと入っていく。

中国・上海から始まったアジアシリーズもあしたが最終日。終わればすぐさま米フロリダへと向かい、「ザ・アニカ・ドリブンbyゲインブリッジatペリカン」、そして上位選手のみが出場できる最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」へ。今大会を入れてシーズンも残り3試合。「日本でプレーするのは(今年)最後だと思うので、まずは楽しみたいです」。声援を送ってくれる日本のファンの前で、ルーキーイヤーで一回りも二回りも成長した姿を見せて、フロリダへと向かいたい。(文・笠井あかり)

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