裏街道から同組3人で“21アンダー” 『65』の青木瀬令奈「チーム戦だったら圧勝だよね(笑)」

<TOTOジャパンクラシック 2日目◇3日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

バーディ合戦の伸ばしあいになっている、日本で唯一開催される米国女子ツアー。2日目に裏街道からスタートした高橋彩華はこの日ベストスコアの「64」、青木瀬令奈は「65」、そして蛭田みな美は「66」をマーク。同組の3人だけで“21アンダー”を叩き出し、大まくりに成功した。
高橋は11番でボギーが先行したものの、パー5の12番でバウンスバック。バーディ必須の17番パー5では、残り180ヤードから4番ユーティリティで6メートルにつけてイーグルを奪取。アウトの後半は6つのバーディを奪う猛追で、2アンダー・46位タイからトータル10アンダー・7位タイまで一気に浮上した。

「わたし的には、こんなにスコアが出るくらい簡単ではないと思う。なんでみんなこんなに出るのか、分からないです(笑)」と笑いながら“米ツアー”での好スコアを振り返るも、組全体の雰囲気が快進撃を後押しした。「みんなもスコアが良くて、組のスコアも良くて、回りやすかったです。1ホールでみんなバーティ獲ったり…」。

4連続バーディ締めでトータル9アンダー・15位タイまで浮上した青木も「3人で20個以上バーディを獲って、チーム戦だったら圧勝だよねってみんなで言っていました(笑)」とニヤリ。組のイケイケムードについていきながら、初日伸ばせなかった分、2日目はアグレッシブに攻めていった。ボギーフリーで7つのバーディを記録した一日にも、「終わってみたら『65』だったという感じ」という言葉からは、安定感とリズムの良さが伺える。

青木にとってはオフに練習へ訪れるなど、お世話になっているコースでもある。「ここに打っていけばバーディが獲りやすいというイメージがあるし、きょうはその通りに行けたと思う。あと2日もしっかり伸ばしあいについていけるように頑張りたい」と見据える。そして高橋も「きょうみたいなゴルフができたらうれしい」と、バーディ量産で首位との4打差を追いかけていく。

7つのバーディ(1ボギー)を奪った蛭田は、トータル8アンダーの22位タイまで伸ばした。日米共催としては初めてのTOTO出場。初日の出遅れから上位が見える位置まで順位を上げて、週末へと向かう。

ビッグスコアが続出している今大会。ムービングデーでこの3人組を越えるグループはあるだろうか。(文・笠井あかり)

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