練習グリーンに“誰かが書いた線”で開眼 桑木志帆は26パットで好スタート「ヘッドの出し方がよくなった」

<TOTOジャパンクラシック 初日◇2日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

開幕前日のプロアマ大会のときに、桑木志帆は練習グリーンでカップに向かって青い線が引かれているのを見つけた。およそ3メートルくらい、ほぼフラットで真っすぐなライン。「それを見つけて、使って練習しました。ヘッドの出し方が良くなったんです」。なかなか決め切れなかったパッティングが改善され、この日は26パット。そしてボギーフリーの「65」をマークして、2打差の5位タイで滑りした。
グリーンに線を描いて練習する姿は海外ではよく見る光景だが、日本では珍しいこと。最初は驚いた桑木だったが、“誰かが書いた線”を使わない手はない。もちろん、それはきれいに消える線でもある。

最近はショットが好調だったぶん、それを決めるパッティングが目下の課題だった。初日は最終組でのスタートだったころもあり、今度は練習グリーンに同じような赤いラインを発見。「ラッキーって思いながら(笑)」と、それを使って練習してスタートすると、好調なショットでたくさんバーディチャンスをつくり、2~3メートルについたものがスコスコ決まった。

TOTOは初めての出場。日本で唯一開催される米国女子ツアーだが、優勝すれば米ツアー切符が手に入ることを知らなかった。「一昨日くらいに誰かが言っていてそれで知りました。海外の選手がいるからわくわくして、楽しみな大会でした」という気持ちで臨み好発進。知ってしまったら意識しないこともないだろうが、「優勝していい条件が付いてくる、みたいな感じで。期待しすぎずに頑張りたい」と、まずは悲願の“日本ツアー初優勝”を目指していくつもりだ。

「ビッグスコアが出ると次の日なかなか伸びないっていうことがあると思う。あまり期待せずに、少しでも伸ばせたらいい」と見据える2日目。最終組のひとつ前でスタートしていくが、あすもまずは練習グリーンに引かれた線を探す。(文・笠井あかり)

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