まさかの4発機!? ロシアが新型「大型旅客機」の初飛行に成功 そのスペックは「時代錯誤」を覆せるか

A340っぽさ、ちょっとある…。

「4発だけど最新仕様です」

 ロシアの国営通信社「タス通信」などが、2023年11月1日に、同国製の大型旅客機「イリューシンIl-96-400M」が初飛行に成功したと報じました。この機は370の客席数をもち、大型市場でも双発機(エンジン2基の旅客機)が主流となっているなか、珍しい4発機の構成です。

 Il-96-400Mは、1988年に初飛行した旧ソ連。イリューシン設計局「Il-96」シリーズの最新派生型です。先代の「IL96-300」を設計のベースとしながら、約9.3mの胴体延長をし63.9mの全長にしたことで乗客数を増加させたほか、新エンジンの搭載や新型のナビゲーションシステムや通信装置を備えるとのこと。客席も大型の手荷物棚を採用したほか、機内モニターによる番組視聴、インターネット通信にも対応する仕様を採用しているといいます。航続距離は1万2000kmで、多くの長距離国際線で十分対応可能なスペックが打ち出されています。 タス通信によると、初飛行は26分間実施され、最高高度2000m、最高速度390km/hのフライトだったとしています。フライトでは機体の安定性やシステムの操作性、着陸進入の無線装置などの試験が実施されたとのことです。※一部修正しました(11月6日14時32分)。

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