「新語・流行語大賞」2023、ノミネート語30発表<一覧>

【モデルプレス=2023/11/02】「2023ユーキャン新語・流行語大賞」のノミネート語30が2日、発表された。

【写真】混乱のジャニーズ会見、記者に訴えかける井ノ原快彦

◆ノミネート語30リスト(50音順)

・I’m wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)
・憧れるのをやめましょう
・新しい学校のリーダーズ/首振りダンス
・新しい戦前
・アレ(A.R.E.)
・頂き女子
・X(エックス)
・エッフェル姉さん
・NGリスト/ジャニーズ問題
・オーバーツーリズム
・推しの子/アイドル
・OSO18/アーバンベア
・蛙化現象
・5類
・10円パン
・スエコザサ
・性加害
・生成AI
・地球沸騰化
・チャットGPT
・電動キックボード
・2024年問題/ライドシェア
・ひき肉です/ちょんまげ小僧
・藤井八冠
・ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー
・別班/VIVANT(ヴィヴァン)
・観る将
・闇バイト
・4年ぶり/声出し応援
・Y2K

◆2023年度の傾向

4年ぶりの声出し応援、WBS野球関連等、昨年に比べ明るい話題があがった。ロシアによるウクライナ侵攻に加えてパレスチナ問題、円安、物価高勝はさらに深刻化、闇バイト、OSO18、新しい戦前等、暗い話題も多くみられた。首相の「明日は今日より良くなる」の言葉ではないが、誰もが差別されることなく明るい元気の出る言葉が生まれる時代になってほしいものだ。

◆「2023ユーキャン新語・流行語大賞」ノミネート語30

【I’m wearing pants!(アイム・ウェアリング・パンツ)】
「安心してください。穿いてますよ」でおなじみのお笑い芸人「とにかく明るい安村」さんが、イギリスのオーディション番組「プリデンズ・ゴット・タレント」で話題になった。世界進出の際の英語バージョンのフレーズが、こちら。ひとつの身体芸が、流行から数年経って再ブレーク。

【憧れるのをやめましょう】
WBCで侍ジャパンが勝ち進んだアメリカとの決勝戦。選手たちの輪の中で大谷翔平選手が呼びかけた言葉。憧れのスター選手たちとの対戦を前に、栗山英樹監督のいう「世界一」を目指すなら、憧れには追い付けても越えられないのだから(今日だけはアメリカに)憧れるのをやめよう、とげきをとばしたことが話題に。

【新しい学校のリーダーズ/首振りダンス】
自称“青春日本代表”、制服姿の4人組ダンスボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」の楽曲『オトナブルー』が首振りタンス(顔だけを左右に動かす)の振付でTikTok(ティックトック)を中心に大流行。日本より先に海外で人気に火がつき、フェスへの出演も続いた。

【新しい戦前】
2022年末、テレビ朝日系『徹子の部屋』に出演したタレントのタモリ氏が、「来年はどんな年になるでしょう?」と問われて、「新しい戦前になるんじゃないでしょうかね」と発言したことが話題になった。

【アレ(A.R.E.)】
阪神タイガースの今季スローガン。選手が優勝を意識しないようにという配慮から、岡田彰布監督が優勝を「アレ」と表現してきたことが話題になった。2005年以来、18年ぶりのリーグ優勝を果たした時点で、「アレ」は解禁され、関西だけでなく全国的に盛り上がりをみせた。目標(Aim)、敬う気持ち(Respect)、パワーアップ(Empower)の意味がある。

【頂き女子】
主に若い女性がデートや性行為の対価として金銭的支援をしてくれる年上の男性(パパ)をSNSなどで求める活動の「パパ活」を、さらに悪質にしたもの。マッチングアプリなどで知り合った男性との恋愛関係をつくったうえで、家賃滞納などうその悩みを打ち明け、大金を巻き上げる事件が続き逮捕者も出た。言葉は軽いのだが、犯罪である。

【X(エックス)】
SNS「Twitter(ツイッター)」の名称が変わったことで、「X(旧ツイッター)アカウント」などの表記が広まった。電気自動車メーカー・テスラCEOのイーロン・マスク氏がツイッターを買収したことで起こったさまざまな出来事で、一部利用者はフェイスブックを運営するメタ社が提供する「スレッズ」や元ツイッター経営者が関与する分散型SNS「ブルースカイ」など代替サービスへの移行を模索している。

【エッフェル姉さん】
自民党女性局のフランス研修中、松川るい参院議員らがエッフェル塔のようなポーズで取った写真が炎上したことからついた呼び名。

【NGリスト/ジャニーズ問題】
ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP.)のジャニー喜多川元社長による長年にわたる性加害問題全般が騒動になった。その会見の際に、指名しない記者をまとめたリスト「NGリスト」の存在が発覚し、さらなる騒動に。メディアにさえ、話題にしにくい無言の力が働くような問題である。

【オーバーツーリズム】
観光公害。観光地に観光客が許容量以上に押し寄せて、騒音や渋滞などの問題が発生すること。地元民の生活や自然環境にも悪影響が出る。

【推しの子/アイドル】
週刊ヤングジャンプで連載中の人気漫画『推しの子』がアニメ化され話題になった。音楽ユニットYOASOBIが手掛けたアニメ版主題歌「アイドル」のYouTube再生数も増え続け、話題に。

【OSO18/アーバンベア】
北海道で放牧中の牛を次々と襲っていた雄のヒグマのコードネームがOSO(オソ)18。2019年から6月に射殺されるまでに66頭もの牛を襲い、捕獲もできずなおかつその姿を撮影することもできないほどで恐れられていた。近年、市街地に出没する熊が増えたことから「アーパンベア(都市型クマ)」という表現も増えた。

【蛙化現象】
もともとは、グリム童話「かえるの王さま」に由来する表現で、ずっと好きだった人が自分に振り向いた途端に好意が冷めてしまう現象のことを心理学の論文で発表した言葉だった。近年話題となった現象では、好きな人の些細な行動を目撃して、気持ちが冷めてしまう現象のことをいい、広く若者のあいたで関心をよんだ。

【5類】
長かった新型コロナウイルス感染症への対策は、5月8日以降、感染症法上の位置づけが2類から5類に移行することで変化。同感染症への警戒は続くものの、緊急事態には一定の区切りをつけたかたちになった。

【10円パン】
10円玉の形の生地にチーズなどが練り込まれたパンのことで、若者の間で人気になった。価格が10円なわけではなく、500円程度である。元ネタは、韓国の10ウォン硬貨そっくりにつくられたスイーツ「10ウォンパン」。

【スエコザサ】
植物学者の牧野富太郎をモデルにした、NHK連続テレビ小説『らんまん』最終週の放送タイトルでイネ科の多年草。神木隆之介演じる槙野万太郎の妻「寿恵子(演者は浜辺美波)」にちなんだ植物。寿恵子との約束を守り図鑑の完成を目指し奔走してきた万太郎が図鑑最後のページに新種の笹を加え、寿恵子の名を刻んだ最終回が感動をよんだ。

【性加害】
性に関する加害行為のことで、ジャニーズ事務所(現・SMILE-UP)の長年にわたる住加害問題もさることながら、自衛隊での訓練中に集団で性暴力を受けた女性自衛官が被害を訴え闘ってきた。人間の権利と尊厳の擁護のために活動した一人としてアメリカ『タイム』誌の「次世代の100人」にも選ばれて、多くの人が自分の体験を語り始め、性被害や性加害について声を上げることがタブーだった日本でも、扉を開いた。その勇気は称賛に値するが、いまだ誹謗中傷はやまない。

【生成AI】
テキストや画像など、学習データをもとにオリジナルデータを生成するAI(人工知能)。

【地球沸騰化】
国連のアントニオ・グテーレス事務総長が世界の月間平均気温が過去最高を更新する見通しを受けて発した言葉「地球温暖化の時代が終わり、地球沸騰化の時代が到来」と警告した。猛暑の影響はハワイのマウイ島での山火事など被害も甚大だった。

【チャットGPT】
OpenAl社が2022年11月に公開した生成AI(人工知能)がチャットGPT。対話型の文章生成AIサービス技術への注目度がにわかに高まり、競合他社も相次ぎ参入した。

【電動キックボード】
キックボードはキックスケーターの商標名。ポード(厚い板)に立って乗る二輪車で、電動モーターが付いたものを電動キックボードという。7月の道路交通法改正で16歳以上であれば運転免許がなくても乗れる「特定小型原動機付自転車」と規定され、その新区分が創設され話題になった。ヘルメットの着用は努力義務。

【2024年問題/ライドシェア】
物流の人手不足がいわれて久しい。2024年4月から、働き方改革関連法の一環でドライバーの労働時間の上限が課され時間外労働時間が制限されることにより起こる問題。タクシー運転手不足も同様のため、自動車の相乗りを意味するライドシェアも話題になるが批制の声もある。

【ひき肉です/ちょんまげ小僧】
中学生のユーチューバーグループ「ちょんまげ小僧」から生まれたフレーズ「ひき肉です」がTikTok(ティックトック)で流行。メンバーの「ひき肉」が自己紹介する際に繰り出すフレーズで、ひき肉ポーズも話題になった。

【藤井八冠】
6月、将棋の藤井聡太六冠は名人位を獲得し史上5人目、20歳10カ月での最年少で名人となった。同時に、羽生善治棋士以来、史上2人目の「七冠」を達成。その後、10月には王座のタイトルも獲得。前人未踏の八冠を達成した。

【ペッパーミル・パフォーマンス/ラーズ・ヌートバー】
WBC日本代表ラーズ・ヌートバー選手が所属するメジャー・リーグ「セントルイス・カージナルス」で浸透させたパフォーマンス。ヒットが出た際など、チームにとってよい展開になったときに行う。コショウ挽きを回す動きで、イメージとしてはチームのために身を粉にして働くという意味が込められている。外野手ヌートバー選手はアメリが生まれの日系人選手。ミドルネーム達治(タツジ)から「たっちゃん」の愛称も。WBCでは好守を披露、打ってはペッパーミル・パフォーマンスでチームを盛り上げた。

【別班/VIVANT(ヴィヴァン)】
TBS系ドラマ『VIVANT(ヴィヴァン)』は考察を楽しませるミステリー仕立てのドラマで、実在が噂される自衛隊の秘密情報部隊・別班(べっぱん)が題材になったことが話題になった。

【観る将】
ネットやテレビなどで将棋の対局を観戦して楽しむ人のこと。2016年、史上最年少の14歳2カ月で棋士になった藤井聡太棋士の活躍で、デビューから無敗のまま史上最多連勝記録を樹立し「29連勝(藤井フィーバー)」で新語・流行語大賞の選考委員特別賞を受賞した頃から「観る将」が話題になっていた。さらに、10月の八冠達成で、この言葉は改めて紙面におどった。

【闇バイト】
高額な報酬の代わりに、強盗や詐欺など犯罪の実行役を一部分だけ代行すること。SNSや掲示板などのネットで募集がかけられるが、実態は「使い捨て」。高額・短期のアルバイト、などという名目での募集で、気軽に応募する若者たちが犯罪に巻き込まれる特殊詐欺事件や連続強盗事件が各地で相次いだ。営業があまりに軽いのだが犯罪行為であり、ポップな印象でよいわけがない。

【4年ぶり/声出し応援】
コロナあけとして、社会活動が4年ぶりに徐々にコロナ以前の状態を取り戻しつつある。コロナ禍による制限がなくなり、夏の甲子園やプロ野球、Jリーグでも声を出しての応援「声出し応援」が解禁となり大いに話題になった。中止されていた祭りや花火大会などのイベントもフル開催などの言葉とともに戻った。阪神のリーグ優勝などをみると、熱い応援は各チームの土気を高めていたようだ。

【Y2K】
Year2000の略で、2000年代の服装が再流行し、「Y2Kファッション」ともよばれた。

(modelpress編集部)

【Not Sponsored 記事】

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