「プロテスト前みたいで懐かしいな」 優勝すれば米予選会免除も…吉田優利の“いま”

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇1日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

今年11月30日~12月5日に行われる来季の米国女子ツアー最終予選会(Qシリーズ)にエントリーしている吉田優利。日本で唯一開催される米ツアーの「TOTOジャパンクラシック」で優勝すれば、予選会免除でそのまま出場権を得られるが、その条件と自身の調子、気持ちには上手く折り合いをつけようとしている。
「(その気持ちは)ゼロじゃないし、勝てばQシリーズいかなくていいのは分かっているけど、自分がいま優勝できる調子かどうかというのはまた別の話。一緒にしたくもないし、別にしたくもない感じです」

いまはショットで左へのミスすることが多くなったことが気になっている。生粋のドローヒッターで、これまでのミスの傾向は右へのプッシュだった。それでもそのミスは「右の林にいこうが、プッシュしているうちは調子がいいみたいな」というバロメーターにもなっていた。だが、最近は球を捕まえようとするうちに、イメージよりもより左に飛んでいくことが増えた。

「左のミスは自分にとってはゴルフがしづらい。それがなかなか抜けなくて、左を生かしてスコアを作ることもできるけれど、それをやっちゃうと直すのに時間がかかってしまう」。成績を出したい気持ちもあるが、「そこばかりを意識して先のことをおろそかにするのはできない」とトライアンドエラーの繰り返し。悩みながらも、一歩ずつ前に進んでいる。

残り1カ月を切った最終予選会を見据えながらの日々には「プロテスト前みたいで懐かしいな、こんな感じだったなって」とアマチュア時代の自分も思い出す。「プロになると毎週試合があって、成績を出さないといけない。その感覚を忘れがちというか、目標に対して(ピークを)持っていくのが難しいなって改めて思います」。4年前、当時19歳だった少女はツアー3勝を飾る日本ツアー屈指のトップ選手になった。

悩んでいることすら前向きに話す23歳。『優勝→米ツアー切符』を頭の隅に置きながらも、まずは目の前の一打に集中していく。(文・笠井あかり)

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