アーセナルの指揮官を務めるミケル・アルテタ監督は、今夏にウェストハムから加入したイングランド代表MFデクラン・ライスが、移籍後初となる古巣戦に出場すると明言した。10月31日、イギリス紙『デイリー・メール』が同監督のコメントを伝えている。
今夏にウェストハムから英国人史上最高額となる推定1億500万ポンド(約193億円)でアーセナルに加入したライス。移籍初年度から指揮官の信頼を勝ち取り、今シーズンここまで公式戦14試合に出場するなど、“ガナーズ”の中盤を力強く牽引している。
そんななかアルテタ監督は、1日に行われるカラバオ・カップ(EFLカップ)4回戦のウェストハム戦に向け、「彼はコンディションが良く、出場できる」とライスについて発言。続けて、「古巣クラブに戻るのは初めてだし、ライスにとっては素晴らしい瞬間となるだろう」と移籍後初となる凱旋試合が、同選手の中で特別なゲームになると述べた。
また、ウェストハムを率いるデイヴィッド・モイーズ監督も、かつて同クラブでキャプテンを務めていたライスについてコメント。「このクラブにとって50年以上ぶりの欧州トロフィーを掲げた男であることを忘れてはならない」とウェストハムをヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)制覇に導いた同選手の功績を強調し、「彼は両手を広げて歓迎されるべきだ。私たちは皆、彼に再会するのを楽しみにしている」と自らの考えを明かしている。
さらに、モイーズ監督の賛辞は止まらず、「彼はチームの素晴らしいメンバーだった。彼はチームを見事にリードした。ウェストハムのキャプテンとして、選手として、非の打ち所がない」とライスを絶賛。「最も重要なことは、彼がウェストハムに残らないだろうとわかっていたにもかかわらず、すべての試合で100パーセントの力を発揮したことだ。だから、彼は称賛に値する」と口にし、「ライスは自分自身を見事に律していたし、それだけでも声援を受けるに相応しい」と語った。