米ツアー共催としてはTOTO“初出場” 安田祐香が求める浮上のきっかけ「楽しんでやりたい」

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇31日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

安田祐香は「TOTOジャパンクラシック」としては20年、21年大会に続いて3度目の出場だが、それはコロナ禍のこと。同年の大会は日本ツアー単独として開催されたため、米国女子ツアーとの共催となれば“初出場”となる。安田自身も今年のTOTO出場については「初めての印象の方が大きい」と話し、新鮮な気持ちで開幕を待っている。

太平洋クラブ美野里コースで開催された20年大会はツアールーキーながら14位タイで終えるなど印象は悪くなさそう。米ツアーらしいセッティングになることも予想されるが、日本の林間コースともあって「そんなに変わらない感じ」といつもの攻めのスタイルを貫くつもり。「ラフは短いのでグリーンを狙っていけるけど、アンジュレーションやマウンドもあったりするので、まずはしっかりフェアウェイに置きたい」と、ティショットから丁寧にマネジメントを組んで攻略を図る。

「外国人が多いなあ、と(笑)」という米ツアーさながらの雰囲気を感じながらの練習ラウンドは、かつての旧友と回った。今季はマッチプレー戦で決勝戦で古江彩佳に勝利したタイの25歳、パジャレー・アナナルカルン。当時ローアマチュアを獲得した19年の海外メジャー「エビアン選手権」で同組でプレーしたことを覚えている。「きょうはあまり話せなかったですけど…。個人的にタイの選手が好き。強いなあと思っています」と憧れの“先輩”との練ランに胸が躍った。

一方のパジャレーも「わたしも覚えているよ。あのとき(エビアン)はアマチュアだったけど、もうプロになっているんだよね。クール!」と、18歳だったなでしこの印象は鮮明に記憶に残っている様子。そんな交流も楽しみながら、「こういう機会、チャンスはこの試合しかないので、楽しんでやりたい」とこの4日間を見据えてる。

現在のメルセデス・ランキングは34位につけて来季のシード権を当確させ、次に手にしたいのは40人のみが出場できる最終戦のリコーカップ出場や“念願の初優勝”というネクストステップ。4週前の「スタンレーレディス」では単独2位で終えたが、「それ以降、そのあたりからあまり調子が良くない」といまの調子について冷静に話す。

「不安なまま試合をこなしているんですけど…」としながらも、今季はリコーを入れれば残り4試合。「少しずつ。どこかできっかけがあったり、少しでもいいプレーができていけたらいい」とカウントダウンを見据えながら、“勝利”で最高のきっかけを掴んで見せる。(文・笠井あかり)

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