新たな韓流ヒロイン登場! リ・ハナが目指す“”イ・ボミの後継者”の道 「必要なことがたくさんある」

<樋口久子 三菱電機レディス 最終日◇29日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード ・パー72>

大混戦となった優勝争いはトータル9アンダーで並んだ山下美夢有、仁井優花、リ・ハナ(韓国)によるプレーオフに突入。そして1ホール目でバーディを奪ったハナがツアー初優勝を飾った。22歳のハナは中国生まれの韓国人選手。両親は10年前から日本で暮らしており、韓国の高校に在学していた2019年に日本のプロテストを受験。2020-21年にはステップ・アップ・ツアーの賞金女王に輝くなど、文字通りステップアップしてきた。
プレーオフが行われたのは18番パー5。正規のラウンドでは3人ともバーディを奪ったホールだった。そんななか、最初に2打目を打ったハナだけが2オンに成功する。正規のラウンドに比べると、ティショットは10ヤードほど飛んでいなかったが、「残り230ヤードで3Wで打つのにちょうどいい距離でした」。その後、山下と仁井がバーディパットを外したのに対し、リ・ハナは手前から7メートルをきっちり2パットで収めて勝利を手にした。

ステップ・アップ・ツアー3勝のうち2勝はプレーオフで挙げたもの。「私の強い部分はメンタルだと思います。きょうも他の選手のことはあまり気にせずに、自分のプレーに集中することが出来ました」。5月のメジャー「ワールドレディス サロンパスカップ」(3位タイ)では最終日最終組を経験しており「ギャラリーの方がたくさんいても、少し緊張しなくなりました」と大きなプレッシャーは感じていなかった。

今季はメルセデス・ランキング(MR)15位以内と初優勝を目標に臨んだが、前半戦ではそこまでの成績は残せていなかった。飛距離が課題と感じ、夏場以降に球筋をフェードからドローに変えることを決断。あわせて2週前にドライバーのシャフトを45.25インチから46インチに伸ばしたことで、飛距離は「10~15ヤード伸びました。キャリーを含めて、今は240ヤードぐらいです」。シャフトを提供しているUSTマミヤのスタッフは「クラブがインサイドから入るようになったことで、長いシャフトを使えるようになったんだと思います」と解説する。球筋を変え、スイングが変化したことで、シャフトを伸ばすことが出来たという。

先週引退したイ・ボミは来日前から憧れの存在。「お会いしても緊張して話せないので挨拶ぐらいしかしたことがありません。私もボミさんみたいになりたいけど、そのためには態度やファンの方たちへの気持ちなど、必要なことがたくさんある。それをボミさんから学びました」。日本ツアーの新たな韓流ヒロインとして、これからさらに人気を集めるのは間違いなさそうだ。(文・田中宏治)

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