「失敗しても命まで取られない」 ルーキー大須賀望の2週連続Vを支えた“強気”

<静ヒルズレディース森ビルカップ 最終日◇27日◇静ヒルズカントリークラブ(茨城県)◇6338ヤード・パー71>

昨年のプロテストで合格した大須賀望が、トータル6アンダーで並んだ河本結とのプレーオフを制し、先週の「サロンパスレディス」に続くステップ・アップ・ツアー2週連続優勝を果たした。
「ずっと前からこの試合で勝ちたいと思っていました」。今年から拠点とし、練習をさせてもらっているコースへの恩返しVに、自然と笑みもこぼれる。しかも合宿を主宰する“レジェンド”中嶋常幸が見守る前での優勝というのも、その栄冠に華を添える。

先週は、最終日スタート時につけられていた9打差をひっくり返しての勝利。今週も2打差つけられてのスタートだったが、最後の最後でライバルを交わした。「プレーオフなんだからピンを狙うしかない。失敗しても命まで取られるわけでもない」。こんな気概を前面に、決着がついたプレーオフ1ホール目で3メートルのチャンスにつけると、それをねじ込んだ。そして「64」と急浮上し勢いづいていた河本を退けた。

これで今季獲得賞金は1633万1724円となり、賞金ランキング2位に浮上。シーズン終了時の2位までが、来年のレギュラーツアー前半戦出場権を得られる。「上位の選手が優勝したら逆転されるので、残りの試合は全部トップ5を狙います」。身長146センチとツアーで最も小さいルーキーは、最後まで強気の姿勢を貫く。

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