下部ツアーでアマチュアVの杉浦悠太 プロ転向を遅らせても「優勝して『マスターズ』に出たい」

<アジアパシフィックアマチュア選手権 事前◇25日◇ロイヤル・メルボルンGC(オーストラリア)◇7055ヤード・パー71>

「今後のためです。将来的に世界で戦うためにも、優勝して『マスターズ』に出たい」。力強くそう語ったのは杉浦悠太。日大4年生で、世界アマチュアランキングは今大会出場選手のうち最上位につける。今年のABEMAツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」では、アマチュア優勝を果たすなどの活躍を見せ、年齢、実力ともに日本チームを引っ張る存在だ。
今大会で日本チームのキャプテン的な立ち位置を任されているが「僕も(みんなを)見て学ぶことがありますし、特にアドバイスはしてないです」と、特別に意識していることはない様子。「個人戦なので(後輩を引っ張ることは)難しいですね。先週の世界アマはそういう気持ちもありましたが、それぞれが頑張るしかない」と、“日本チーム”ではあるものの、ライバルでもあるからこそ、干渉しすぎないようにしている。とはいえ、練習ラウンド中に年下の選手と笑顔で雑談したり、プレーの相談にのったりする姿からは、先輩としての優しさが伝わってきた。

大会が開催されるロイヤル・メルボルンGCは「難しいので安全な場所を狙っていく。ダブルボギーを打たないように」と警戒する。さらに、連日10m/sほどの強い風が吹いており「(安全な場所に打つためにも)風が強いので本当に頭を使います。相当いいゴルフをしないと伸ばせない」と、苦戦を強いられる予感。

今大会の優勝者にはオーガスタ・ナショナルGCで開催される来年の「マスターズ」でプレーする権利が与えられる。そのためならプロになることも遅らせる覚悟だ。「優勝したい」。そう何度も口にする。「すごく大変な日が続くと思うけど、目標は『毎日アンダー』で頑張りたいと思います」。夢の舞台へ駆け上がれ。(文・杉本夏希)

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