「ゆとりですがなにか」劇中ラスト“つづく”クレジットの真意 山岸の当初の設定明らかに

【モデルプレス=2023/10/25】25日、都内で開催された映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』のハロウィンナイトイベントに俳優の岡田将生、脚本の宮藤官九郎、水田伸生監督が登壇。同作の設定や、劇中のクレジットの真意を明かした。

【写真】岡田将生ら“ゆとり3人組”ハロウィンバージョンで登場

◆映画「ゆとりですがなにか インターナショナル」

本作は、日本テレビ系列で2016年4月期に放送された連続ドラマ『ゆとりですがなにか』の映画化。野心がない・競争意識がない・協調性がないと揶揄される「ゆとり世代」と社会に括られた坂間正和(岡田)、山路一豊(松坂桃李)、道上まりぶ(柳楽優弥)のアラサー男子3人が、30代半ばを迎え、それぞれの岐路に立たされる姿を描く。

◆山岸は「死んじゃう設定だった」

イベントではティーチインが行われ、来場した観客から「シリーズとして長く続けてほしい」とお願いされると、宮藤は「ゆとりの人たちがおじいちゃんになったら、僕死んでますよね」と笑顔を見せ、「でも、ゆとり世代のおじいちゃん設定は面白いですよね。それでも山路は童貞なんだろうな。茜ちゃん(安藤サクラ)と仲良くてLINEやっていたりとか、変わらないところが面白いですよね」と想像した。

水田監督は「山岸(仲野太賀)の還暦は面白いですよね」と提案。岡田が「さっき宮藤さんから聞いたんですけど、ドラマの2話を書いているときに山岸は死んじゃう設定だったらしいです。それが今『還暦まで』という話が出るなんて、すごいキャラクターですね」と感心。宮藤は「(山岸は)2話くらいで終わる話しか考えていなくて、それだと連続ドラマにならないなと思ったので、(自殺者は)人違いだったと展開させました。そういうことがあるから、この先いつまででも続けられると思うんですよね」とファンの期待をあおった。ちなみに、宮藤は吉田鋼太郎演じる麻生厳の写真を首から下げており、MCが続編では本当の遺影になることを心配すると、岡田は「後継者作っておきますか。2代目レンタルおじさん」と持ち掛けていた。

◆劇中ラスト“つづく”の真意

また、劇中の「つづく」というクレジットにも注目が集まっているが、宮藤は「俺は書いてないんじゃないかな。台本に書いてありましたっけ」と首をひねると、水田監督は「編集に携わったスタッフの気持ち。編集ラッシュの段階で入っていたので、『君たちは何の権限があって『つづく』って入れてるの?何やってくれてるの?』と聞いたんですよ。そうすると、彼らの意見は『ゆとりたちの人生は続く』。(映画の撮影がはじまるまで)連ドラの時のセットを取っておいた奴らですよ」とスタッフたちの熱意とともに「つづく」の真意を説明した。(modelpress編集部)

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