NEWS加藤シゲアキ、3年ぶり長編小説に手応え「道は間違ってなかった」メンバーからの反応も告白<なれのはて>

【モデルプレス=2023/10/24】NEWSのメンバーで作家の加藤シゲアキが24日、都内で開催された25日刊行の新刊小説『なれのはて』発売記念会見に出席。作品への思いやメンバーからの反応を明かした。

【写真】「内側から監視したい」会見で事務所問題に触れる加藤シゲアキ

◆加藤シゲアキ、3年ぶり長編小説出版への思い語る

3年ぶりの長編小説を出版した加藤は、本作が誕生したきっかけを問われると、前作『オルタネート』が好評を博したことを振り返りながら「新しいチャレンジに臨むべきではないかなと思い、いつか書いてみたかったなという社会派なものであったり、いち人間として、30代半ばの男性として今書きたいもの、そして読みたいものを形にするのはどうだろうという形で挑戦したのがきっかけですね」と答えた。

また、広島出身であることから、仕事で戦争に関して触れることが多く“戦争に関して執筆してほしい”と言われることもあったという加藤。母の出身地である秋田で、日本最後の空襲「土崎空襲」があったと知ったことを回想し「調べるうちにたくさんの発見があり、これは自分が書かなくてはいけないんじゃないかなという、ある種宿命みたいなものを感じ始めました。今まで描かれていないということもそうですし、母のルーツであるということもそうですし」と思いを語った。

◆加藤シゲアキ、執筆に葛藤したことも「不安がなかったわけではない」

そして「『エンターテインメント』『小説』『物語』として描くことで届くものがあるんじゃないか。『オルタネート』を経て書くべきものは、そういったものなのではないかなという。そして言うなれば自信もありましたね」と続けた加藤は、「これなら書けるんじゃないかという」と執筆開始時を回顧。「実際の史実というものを基にして小説を書くのは初めてでしたし、『果たして事実として起きた空襲、被害者のいるものを、物語にしていいのか?』という葛藤はずっとありました」と本音も吐露しつつ、「実際にあった話ですので、なるべく史実を基に、遺族や被害者、そういった方々の傷をえぐらないように、いろんなところに配慮しながら書くという部分は、非常に苦労した」と明かした。

加えて「そのほかにも、報道から移動したイベント事業部というのが主人公でありますから、史実や事実、そういったものを書いていく部分で、とても不安がなかったわけではないですが」とへの不安があったことも告白。しかし「書き上げて刊行に至り、自分がやった道は間違ってなかったんではないかなと、現時点では思っています」と、完成した作品を見て手応えを感じたことを明かした。

◆加藤シゲアキ、構想から3年で「自信作に仕上がった」

さらに、執筆時はコロナ禍であったことから秋田で取材することはできなかったものの、執筆後に祖母から話を聞いたという加藤。発売前重版がかかっていることに関して「ありがたい限りです。本当に。初版部数も決して少なくない部数を刷っていただいたんですけど」と笑顔をのぞかせた。

その上で『オルタネート』を出版してからのこととして「作家の先生方からも早く書けと、すごくお尻を叩かれたんですけれども、結果として構想から3年かかっただけあるような、自分としても自信作に仕上がったなと思っています」と明言。「そしてそれがまた話題になっているということは、自分がこれにチャレンジしたことが、1つ間違っていなかったんじゃないかなと再確認する日々でございます」と語った。

◆加藤シゲアキ、メンバー&ファンからの反響明かす

続けて、ファンからの反応に関しては「ツアー中なんですけれども、NEWSは。ライブでうちわではなく『小説現代』を振っている人が何人かいて。すごい光景だなと。文芸誌をこうやって振るので(笑)、あまり見ないんですけど、『買ったよ!』ということで。そういう方がたくさんいらっしゃいますし」と回顧。「『なれのはて』のうちわを持っている方もいますし、発売前重版といううちわもありまして。すごく喜んでくれているんだなと、ファンの方はまず思いました(笑)」と報告して会場を沸かせた。

NEWSメンバーからの反応に話が及ぶと、加藤は「小山(慶一郎)君は『読ませろ』って言ってくれるんですけど『買え!』って言ってます(笑)」とにっこり。「1番身近な人間に1番買っていただきたいなと思うので、10冊買ってご家族に配ってくださいと伝えてあります」と微笑んだ。

◆加藤シゲアキ、アイドル&作家の“二足のわらじ”は意識せず

その後、“アイドルであり作家でもある”ことを通じて表現に変化があったか問われると、加藤は「よく“二足のわらじ”という表現をされるんですけど、僕の中ではあまりそういう風なチャンネルの変え方はなくて。歌って踊る日があって、お芝居する日があって、こうやって会見したりトークする日があって、その中に書く日があるだけでして。僕の中でそこにあまり齟齬はないんですよね」とコメント。「ただ、何か変わってきた部分があれば、やっぱり30代半ばになってきたということだと思います」と話した。

そして、「若さという部分のフレッシュさとか、煌めきみたいなものではなくて、1人の大人として作品に向き合うべき、30代半ばの男性として。つまり執筆時には、アイドルとしての自分というものは一切頭にはなくて」と続け、「1人の30代半ばの男性として、今読みたいもの、そして今書くべきもの、また作家としても10年続けてきて、迎え入れてくれた文芸界に対して改めて誠実に向き合うべきだというのが、意識していたこと。変化という部分ではそこかなと思います」と答えていた。

◆加藤シゲアキ、直木賞への意欲は?

また、『オルタネート』がノミネートされた直木賞への意欲を問われると「とんでもない質問をしますね(笑)。考えないようにしています。文学賞のことはなるべく考えないようにしていますね」と回答。「そういった機会は、あればありがたいことですけど。でも、間違いなく前回直木賞候補にしていただき、あらゆる先生方の選評であったり言葉に勇気づけられて、この作品に至ったのは間違いないので、本当に感謝しています」と赤裸々な思いと語った。

その上で「ですが、やっぱり1番大事なのは、作品としてとにかく面白いものを書くという気持ちでここに臨んできたので」と口に。「今もう書店に並んでいるそうなんですけど、書店に並んでも恥じぬ作品にはなったかなと思っています」と晴れやかな表情を見せていた。(modelpress編集部)

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