新生ドイツの正GKは誰に?…OBはテア・シュテーゲンの“1番”定着を予想「良い仕事をしている」

 元西ドイツ代表GKハラルト・シューマッハー氏が、“新生ドイツ代表”の正GK争いについて言及した。22日、ドイツ紙『ビルト』がコメントを伝えている。

 昨年のFIFAワールドカップカタール2022でグループステージ敗退の憂き目に遭ったドイツ代表は、その後の国際Aマッチでも不振が続き、先月にはハンジ・フリック前監督の解任を決断。後任には36歳のユリアン・ナーゲルスマン監督が就任し、自国開催のEURO2024に向けて再出発を切ることとなった。今月には2つの国際親善試合に臨み、15日の初陣ではアメリカ代表に3-1で勝利し、17日のメキシコ代表戦は2-2の引き分けに終わっている。

 この2試合で「1番」を背負い、正GKとして起用されたのがバルセロナで活躍中のマルク・アンドレ・テア・シュテーゲン。マヌエル・ノイアー(バイエルン)が絶対的守護神に君臨していた影響で長く控えに留まっていたものの、同選手の長期離脱を受け、このところドイツ代表での出場機会が増加。昨シーズンのラ・リーガでサモラ賞(1試合あたりの失点数が最も少ないGKに与えられる賞)に輝いた31歳は、ようやく代表チームでも存在感を放ち始めている。

 ノイアーが実戦復帰に向けた歩みを進めていることもあり、今後の行方に大きな注目が集まるドイツ代表の正GK争い。かつてケルンで長く活躍し、西ドイツ代表としては国際Aマッチ通算76試合に出場したシューマッハー氏は、ナーゲルスマン監督が今後もテア・シュテーゲンを先発起用する可能性が高いと見ているようだ。同氏はノイアー復帰後の正GK争いの展望について次のように語っている。

「テア・シュテーゲンは良い仕事をしていると思う。マイナス点としては、我々が彼のプレーを見る機会が多くないということだ。我々はブンデスリーガの他のGKのことを毎週見ているが、彼は良い仕事をしている。例えマヌエル・ノイアーが戻ってきたとしても、間違いなく彼には『1番』であり続ける権利がある。テア・シュテーゲンが好パフォーマンスを続ければ、ナーゲルスマンも彼を頼りにし続けるだろうと確信しているよ」

 また、シューマッハー氏は、ノイアーの年齢面やイルカイ・ギュンドアン(バルセロナ/スペイン)が新体制でも引き続きキャプテンに任命されたことについても言及。「37歳や38歳になると、ケガが治るのに時間がかかることは理解している。彼(ノイアー)がもうキャプテンではないということを正しく解釈すれば、大きな変化が訪れるとは思えない。それはつまり、テア・シュテーゲンが『1番』であり続けるということだ」と持論を展開している。

 もっとも、ドイツにはノイアーとテア・シュテーゲンのほかにも、ベルント・レノ(フルアム/イングランド)やケヴィン・トラップ(フランクフルト)、オリヴァー・バウマン(ホッフェンハイム)など優秀なGKが数多くいる。ナーゲルスマン監督の起用や選手選考に注目が集まる。

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