馬場咲希の最終予選会行きを隣で支えた“師匠の言葉” 中1から指導する弟子の活躍は「100点に決まってます」

<LPGA Qスクール(予選会)セカンドステージ 最終日◇20日◇プランテーションG&CC(米フロリダ州)◇ボブキャット・コース=6543ヤード・パー72、パンサー・コース=6363ヤード・パー72>

師匠と弟子が力を合わせて、チケットをつかんだ。トータル5アンダーの15位タイになり、40位タイまでが進める11月30日~12月5日の最終予選会(Qシリーズ、米アラバマ州)行きを決めたアマチュアの馬場咲希(代々木高3年)は、4日間キャディを務めた坂詰和久コーチに感謝を伝えた。
中学1年から指導を受けているコーチと、今回は米国女子ツアー行きをかけて一緒に戦った。初のQTでプレッシャーに押しつぶされそうな時も、隣から『しんどいのは咲希だけじゃない。ボギーを打っても、気を持ち直して次にバーディが獲れるところでしっかり狙ってやっていこう』という声が聞こえ、それが安心につながったと馬場は振り返る。気持ちを切らさないため、坂詰コーチは、「ずっとグータッチをしていた」と笑う。バーディはもちろん、パー3でグリーンに乗った時も拳をぶつけ合った。

この日のハイライトになった16番パー5のイーグルパット前にも、こんなアドバイスが。ボギーが続き、カットラインを下回るまであとわずかに2打と苦しい状況のなか、1メートルのイーグルチャンスが訪れた。そこでコーチからかけられたのは『ティショットを池に入れての3打目だと思おう』という言葉。これで冷静さを保ち、きっちりとチャンスパットを沈めた。一気に通過へと近づいたこのプレーを、馬場は「大きかった」と振り返る。

そんな坂詰コーチは、教え子の奮闘ぶりに目を細める。「世界最高峰を目指す戦いで、相手は(ほとんど)プロ。初めての挑戦で普通の試合とは違う緊張感だったと思う。課題はあるけど、それはシチュエーションによっても違う。昔は『楽しい』だけでやっていたけど、QTとなると普段通りにはいかないですよね」。そのなかで、きっちりと“第一関門”を突破した弟子のことを「100点に決まってます」という最高評価でほめたたえた。

「73」と落とした2日目のラウンド後には、話し合いながら修正を施し、3日目の「66」につなげた。このビッグスコアを出した後にも、馬場は「ラウンド中にもいろいろゴルフの話をして、その前のショットや次のショットについて話しながらラウンドできているので、ありがたいです」と話していた。

ここからも、まずは日本の最終プロテスト(10月31日~11月3日、岡山県)、そして米ツアー最終予選会突破に向けて、二人三脚で知恵を絞っていくことになりそうだ。(文・間宮輝憲)

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