「ダフったりというミス」はパットで難なくカバー 渋野日向子が韓国で光らせたスーパーショット

<BMW女子選手権 初日◇19日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>

6バーディ・1ボギーの「67」。11位タイという滑り出しになった渋野日向子は、このスコアについて、「うーん…」と少し考えたあとに、「でもこのスコアで回れたのは自分の中では大きかった」と前向きな自己評価を下した。予選落ちがない4日間大会が続くアジアシリーズ2戦目。先週の中国大会の3日目からの勢いを、韓国に持ち込むことに成功した。
「1日目は大事、と思っていた。スタートホールでボギーとしたけれど、攻めの気持ちを忘れないように」と、出だし10番こそショットを曲げてスコアを落としたが、気持ちはすぐに切り替えられた。15番パー5で下り4メートルにつけると「しっかり打てて入った」と決め切ってバーディ。そこからは“エース寸前”ショットもありながら、3連続で一気に伸ばした。

さらにひとつ伸ばし、終盤8番では「打ち切れた」と7メートルを流し込み、最終9番では“ダンクイーグル”に近いピンをかすめるショットで連続バーディ。ショットとパットをかみ合い、3ラウンド連続の60台は3月以来のこと。いくつかのミスを反省しながらも、ある一定の及第点は与えられそうな内容だった。

苦しんだアーカンソー、テキサスでの秋の米国中部連戦から、ショットイン目前というスーパープレーも見せるなど、ショットはかなり改善されているように見える。開幕前には速くなりがちな「リズム」を意識しているとも話していたが、この日のフェアウェイキープ率は100%でパーオンは16/18。「コースも広めですし、グリーンも大きいぶんパーオン率が高いのかなと思う」と冷静に分析するが、まだショットに自信が持てないなかでも力強く振り切り、それはスコアにつながった。

もちろん完ぺきとはいいがたく、「ダフったりというミスがかなり多かった」という反省点もある。例えば7番パー3では、ピンがエッジから36メートルの位置に切られているなかでピン手前15メートルに乗るだけだった。それでもきっちり寄せて、難なく2パットのパーをセーブ。「(グリーンの傾斜で)転がってあまりミスショットに見えないようなのもあった。ショット力はもっとよくしていきたいです」として、2日目以降はロングパットを減らしていくことを目指していく。

来季シード権獲得のちょうどボーダーラインにいる状況。上位フィニッシュを求めるなかで、いいスタートを切ることができた。とはいえ、首位に立ったアシュレー・ブハイ(南アフリカ)は10アンダーを叩き出すなどビッグスコアが出るコースでもある。

「上にいくには毎日スコアを出さないといけない。しっかり頑張ります」。コースは違えど、昨年はホールインワンも達成した国。光らせたショットを武器として、スコアにも内容にも満足できるような攻めのゴルフを求めていく。(文・笠井あかり)

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