<BMW女子選手権 事前情報◇18日◇ソウォンバレーCC(韓国)◇6647ヤード・パー72>
およそ1カ月半ぶりに主戦場に戻ってきても、その自然体はいつもと変わらない。古江彩佳は8月下旬の「ポートランドクラシック」以来の米ツアー。シーズンも終盤に差しかかり、予選カットのないアジアシリーズはすでに幕を開けている。「中国を休ませてもらったので、韓国からの3戦で上位フィニッシュできるように頑張りたい」と見据えている。
先週は所属先の富士通が冠を務める「富士通レディース」に出場した。最終日はあいにくの天気に見舞われ、セカンドカットが実施。45位で予選を通過していた古江は最終ラウンドをプレーできず、日本勢初となる同一大会3連覇を逃した(のちに最終日中止が決定)。それでも最終日には、集まったファンのために自ら率先して即席サイン会も実施。そんな“恩返し”もありながら、「ギャラリーさんの応援が本当に温かくて幸せな気持ちになりました」と振り返った。
富士通レディースのみならず、日本で過ごした1カ月半には愛知県での「住友生命Vitalityレディス」、そして日本No.1女子ゴルファーを決めるメジャー大会「日本女子オープン」にも参戦した。それぞれ予選落ち、8位タイという成績に終わったが、「ここ最近は調子が上がりきらず、というのもあったんですけど、最後の富士通レディースに向けてはうまくできたかなと思う。それをしっかりできれば」と、徐々に調子も上向きに仕上げながら韓国入りをすることができた。
初めてのコースは火曜日に18ホールを回ると、開幕前日の水曜日もプロアマでチェックをした。アップダウンが激しく、グリーンもかなり広大な山間コース。「広さはあるのでフェアウェイキープとグリーンオンをして、ロングパットが多くなるかなと思うのでそこはタッチを合わせていきたい」と戦略を練っている。
2年目の米シーズンも、今大会を入れても残り5試合。「しっかり上位で上がれるように、毎日アンダーを目指して頑張ります」。マレーシア、そして日本開催の「TOTOジャパンクラシック」へ。古江のアジアシリーズがいよいよ始まる。(文・笠井あかり)