最終進出へ、山路晶が大警戒する“キモ芝” 「完全に沈んでると思ったら…」

<LPGA Qスクール(予選会)セカンドステージ 事前情報◇16日◇プランテーションG&CC(米フロリダ州)、ボブキャット・コース=6543ヤード・パー72、パンサー・コース=6363ヤード・パー72>

「普段の試合とそんなに変わらないですけど、こっちのほうが気楽。みんな“イェーイ”みたいな感じで、日本とはちょっと違う(笑)」。強風こそ吹き込んだものの、青く広がったフロリダの空にも負けない明るさで、会場の雰囲気を話したのは山路晶だ。9月に行われたステージ1を突破。来季、米国を主戦場にするための第二関門に挑む。
現地入りしたのは13日(金)。そこから土日に、使用される2つのコースを1ラウンドずつ行った。ステージ1から帰国した後には、「ずっとアメリカでやりたかった」という積年の思いを明かしていたが、その時と変わらずやはり米国のコースは「楽しい」という。

ただラウンドでは、こんな“米国らしさ”も味わうことに。トリッキーなホールが点在するボブキャット・コースと、比較的クセがないパンサー・コースと、2つのコースは雰囲気が異なる。山路が警戒を示したのは、芝質。ボブキャットは特に硬さはないがグリーンがよく跳ね、山路曰く「芝の質が向こう(ボブキャット)のほうがキモい」。さらによく沈むというラフも、「完全に沈んでると思ったら、中で浮いてたりする。ほんとキモい(笑)」。普段、日本の芝でプレーするだけに、この“キモさ”の攻略が重要になってくる。

とはいえ、ショット面の状態は良好。それだけにラフに入れないプレーを心がける。開幕前日は、そのボブキャッツを半分回っておさらいするつもり。合計2.5ラウンドを行い、初日に向かうつもりだ。伸ばしたいのはパンサー・コース。もちろん「ちょいちょいインコースで狭いところがある」と、一筋縄でいくことはないが、しっかり取れるところを取りこぼさずに進んでいきたい。

ステージ1を終え、日に日に米国への思いは増す一方だが、「ダメならダメで気持ちを切り替えていくと決めてる」と、肩ひじを張らずにプレーすることを心がけていく。もちろん「通過は絶対したい」という気持ちは大きいのだが、「何かをつかんで帰ることができたら」という目標を明るい笑顔とともに答える。米国でも飛距離が通用するのは前回確認済み。「楽しい」というアメリカライフを、「さらに楽しい」ものにするためにも、まずは11月30日からアラバマ州で行われる最終予選進出を目指していく。(文・間宮輝憲)

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