BTSジョングク「3D」ジャック・ハーロウの歌詞が議論もアルバム「GOLDEN」に収録へ

【モデルプレス=2023/10/16】BTS(ビーティーエス)のJUNG KOOK(ジョングク)が11月3日にリリースする初ソロアルバム『GOLDEN』のトラックリストが公開され、「3D(feat. Jack Harlow)」を含む全11曲が収録されることが分かった。

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◆「GOLDEN」トラックリスト公開 豪華制作陣

『GOLDEN』は、BTSの“黄金の末っ子”であり、ソロアーティストJUNG KOOKの黄金に光る瞬間たちをモチーフにしたアルバム。10月16日、公式SNS等で公開されたトラックリストによると、同作にはタイトル曲『Standing Next to You』を始め、新曲8曲に加え、7月にリリースされた『Seven(feat. Latto)』のExplicit Ver.とClean Ver.、9月にリリースされた『3D(feat. Jack Harlow)』が収録される。

制作に参加しているミュージシャンはエド・シーラン(Ed Sheeran)、ショーン・メンデス(Shawn Mendes)、DJ SNAKE(DJスネイク)、メジャー・レーザー(Major Lazer)、『Dynamite』を手掛けたソングライターのデイビッド・スチュワート(David Stewart)や『Seven』を手掛けたアンドリュー・ワット(Andrew Watt)とサーキット(Cirkut)などタイトルの『GOLDEN』にふさわしい豪華な顔ぶれだ。

◆「3D」ジャック・ハーロウの歌詞に相次ぐ指摘

1番目のトラックとなる『3D』は、10月29日にリリースされて以降ジャック・ハーロウのパートの歌詞に関する議論が続いているが「(feat. Jack Harlow)」のバージョンのまま収録されることが分かった。

特に議論となっているのはジャックの「All my ABGs get cute for me(全てのABGsは俺のために媚びるんだ)」というフレーズから始まるパートで、女性蔑視、アジア人差別的であるとの指摘がオンライン上で相次いでいる。

「ABG」は“Asian Baby Girls(Gangster)”の略語であると予測され、派手でセクシーな雰囲気のアジア系の女子を指す。数年前からファッションやメイクアップのトレンドとして海外インフルエンサーの間で流行しており、アジアでもポジティブなイメージで流通していた言葉でもあるが、複数の女性を弄ぶ男性の自信を誇示するような文脈で用いられており、当事者のアジア人女性であれば差別的であると感じて当然だろう。MVでは該当歌詞のシーンで、ジャックが何人もの女性を並べ、手をつなぎながらラップしている。

彼が意識的にアジア女性を蔑もうとして「ABG」を用いたとは断定しづらいが、白人男性という特権的アイデンティティを持つ人物による“無意識の差別”であればより危険さを感じさせる。なお、ジョングク本人は同曲の作詞には関与していないようだ。

この歌詞をめぐり、一部ファンの間では所属レーベルBIGHIT MUSICや親会社HYBEに謝罪と公式声明を求める署名活動、ハッシュタグデモなども行われているが、未だ制作側からの対応はとられていない。

◆女性蔑視・アジア人差別解決のため寄り添ってきたBTSだが…

女性蔑視とアジア人差別についてはBTSが長年向き合ってきた問題であることから、今回の議論に悲しみを隠せないファンも多いようだ。活動初期、リーダーRMらが作詞に参加した「ホルモン戦争」などの歌詞がミソジニー的だと議論になり、所属事務所は2016年、長文の謝罪声明を発表。その後RMは実際に女性学の教授に教えを受けたり、フェミニズムについて勉強したりしながら問題解決に寄り添う努力を経て、国連でジェンダーの多様性にも言及したスピーチを行うまでになった。

2021年に米アトランタでアジア系人女性が銃殺されるヘイトクライムが起きた際には、自身らも「アジア人として差別に直面した瞬間」を例に挙げながら人種差別と暴力を非難する声明を発表したBTS。翌年にはアジア人差別撲滅のためホワイトハウスでスピーチも行った。

2016年の謝罪時に所属事務所は「指摘事項と問題点を今後創作活動を行う上で持続的に参考にしていく」と真摯な対応を取っており、「社会での女性の役割や価値を男性的な観点にて定義しようとすることも正しくない可能性があることを知りました」とまで述べている。

その後彼らは「有害な男らしさ」を排除し、成功した男性たちという立場となってからも弱者と連帯する姿勢を示すことで世界的な共感を得てきた部分も大きい。

今回のジョングクのソロプロジェクトは、HYBE AMERICAのCEOであるスクーター・ブラウンとの協力体制も大きく関与しており、ターゲットとする市場規模もかつてのBTSとは全く異なるが、当時「より努力する姿でファンと社会の助言に耳を傾ける」とコメントしたBIGHITは今誰の声に耳を傾けるのだろうか、今後の動きにも注目していきたい。(modelpress編集部)

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