三者三様の左WG候補…森保監督、初招集の奥抜侃志にも期待「機会があればプレーしてもらいたい」

 日本代表を率いる森保一監督がチュニジア戦の前日会見に出席し、離脱者が続出している左サイドの人選について言及した。

 13日に行われた国際親善試合ではカナダ代表を4-1で下し、6月から続く国際Aマッチでの連勝を「5」に伸ばした“森保ジャパン”。17日に兵庫県の『ノエビアスタジアム神戸』にて行われる「キリンチャレンジカップ2023」では、“アフリカの雄”チュニジア代表と対戦。過去の対戦成績では日本代表が4勝1分と勝ち越しているものの、直近の対戦(昨年6月)では0-3と完敗を喫している。

 今回の代表活動では左サイドを主戦場とする選手の離脱が相次いでいる。左ウイング(WG)の三笘薫(ブライトン/イングランド)は体調不良により参加が見送られ、カナダ戦で“代役”を務め1ゴールをマークした中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)も同試合で左足首を負傷。さらに14日には、左サイドバック(SB)を務めることの多い伊藤洋輝(シュトゥットガルト/ドイツ)がコンディション不良を理由にチームから離脱することが発表された。

 左サイドの主要選手の多数を欠いた状態で迎える17日のチュニジア戦。起用に注目が集まる森保監督は「選手には全員期待しています」と前置きしたうえで、左SBと左WGの人選についてそれぞれ次のように語った。

「左SBは現状では中山(雄太)、冨安(健洋)、町田(浩樹)もできると思いますし、実際にチームの中では橋岡(大樹)も左サイドをやることもあると思うので、そこは起用を考えたいと思います。左WGに関しても、追加招集に応じてくれた奥抜(侃志)は左を主戦場をしてチームでプレーしていると思います。また、カナダ戦の途中から出た(旗手)怜央はプレーできると思います。明日の試合に関しては、今の準備の中で怜央をスタートとして考えて準備したいと思います」

 左WGとしてセルティックで活躍する旗手の起用を示唆した森保監督。一方で、同じく左WGとしてプレー可能な南野拓実(モナコ/フランス)と奥抜侃志(ニュルンベルク/ドイツ)については、それぞれの特徴を次のように説明している。

「南野については、カタールW杯の最終予選では左WGとしてプレーしてもらいながら、インサイドに入ってトップに近いポジションでプレーしてもらいました。右で崩して左で決めるというところに絡んだり、ライン間で起点になってもう一度ゴール前に出ていくという彼の良さは出せると思います」

「奥抜に関しては、コンディション不良で合流していませんでしたが、昨日体調も良くなって別メニューで体を動かして、今日のトレーニングを見て起用できるかは最終的に判断したいと思います。ただ、これまでの彼のプレーで、左サイドで起点になって、そこから縦に仕掛ける、中に切れ込んでシュート、ゴールに向かってプレーするというところは、彼の良さを生かしてもらえるポジションの中で機会があればプレーしてもらいたいと思っています」

 チュニジア戦は19時10分キックオフ予定。試合の模様はフジテレビ系列にて全国生中継されるほか、TVerでの生配信が行われる。

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