松本穂香、しんどかった時期乗り越えた今思うこと「逃げたり甘えたりしたってそれは悪いことじゃない」<「ミワさんなりすます」インタビュー>

【モデルプレス=2023/10/15】女優の松本穂香(まつもと・ほのか/26)にモデルプレスがインタビュー。主演を務める10月16日放送開始のNHK夜ドラ「ミワさんなりすます」(毎週月~木曜22時45分~)の面白さや役に対する考え、撮影エピソードなどについて語ってもらった。

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◆松本穂香&堤真一出演「ミワさんなりすます」

本作は、衝撃の「なりすまし」ストーリー。映画マニアの29歳フリーター・久保田ミワ(松本)は、まさかの出来事をきっかけに“推し”の俳優のもとで家政婦として働くことになってしまう。「なりすまし」がいけないのはわかっている、でも“推し”の近くで働き続けたい。ミワは襲い来るいくつもの身バレの危機を乗り切れるのか?ミワと“推し“の結末は?

ミワの“推し”である国際的俳優・八海崇は堤真一が演じている。

◆松本穂香「ミワさんなりすます」は「シュールな面白さがある」

― ドラマ「ミワさんなりすます」への出演が決まったときの心境をお聞かせください。

松本:原作のマンガも読ませていただいて、普段あまり漫画を読む方ではないんですけど、そんな私でもすらすら読めて楽しめました。「シュール」な面白さがあって、それだけではなく、“なりすまし”という面の、ドキドキ・ハラハラ感もある、不思議な作品だなと。そんな作品を実写ドラマ化するっていうのがまた面白いなと思いました。

― “なりすまし”ストーリーを描く今作でミワを演じるにあたり、意識したことを教えてください。

松本:ミワという人は一見ふわふわとしていて、周りに流されやすいような人なんですけど、そんな人が、流されてしまった中で、家政婦になりすます。やってしまっていることは犯罪とも言えることなのですが、その中でミワは「私なんて…」というような謙虚なところがあったりもして。やばいことをしながらも、自分がしてしまっていることに本人はずっと葛藤しているというのが、少しチグハグで面白いと思います。

◆松本穂香が熱中しているものとは?

― ミワは作品内の国際的な俳優の熱狂的なファンですが、松本さんが同じくらい熱中しているものを教えてください。

松本:お笑いとホラー。お笑いもホラーも昔から好きで、大阪出身ということもあって新喜劇や漫才というのがすごく身近で、テレビでもたくさん放送していたのでずっと好きなんです。何年か前にジャルジャルさんと一緒にコントをやらせてもらったりして、とても楽しかったです。あとホラーも好きで、普段から撮影の合間にホラー系の作品を観たり、休憩時間にYouTube等で怪談話を聞いたりしています。

― 松本さんご自身は、ミワと似ているところはありますか?

松本:ミワのように周りに流されていた方が楽なときもあります。私自身は大事な人や友達に対しては、気になることがあったら伝えるようにして、ぶつかったりするタイプではあるんです。でも逆にそうじゃない人とは結構距離を作るというか…思うことがあってもあまり自分の気持ちを言わないみたいなところがあって。その方が荒波が立たなくて楽だったりもするので、おそらくミワさんもそういうところがある人なのかなと思っています。そういった面は少し共感できるけど、映画に対しての愛とか熱量っていうのは、なかなか私が理解できる範囲じゃ無いなってくらいすごいですね、ミワさんは。

◆松本穂香、共演・堤真一の印象「オープンに見せてくれる方」

― 共演する堤さんとの現場でのエピソードや刺激を受けたこと、また印象や共演を経て変わったイメージなどを教えてください。

松本:初対面のときに「俺は全然(堤さん演じるミワの推し俳優の)“八海崇”とは違う人間だから、俺じゃない方がいいんじゃないか」とおっしゃっていたのが印象的で、はっきりモノを言う方なのかなと思いました。でも現場ではとてもやわらかく、いい意味であまりご自身の意見を出しすぎないというか、撮影現場が円滑に良い空気でやれることを大切にされているのかなと感じました。あとは合間にお子さんのお話をしてくださったり、動画を見せてくださったり、いろんな面をオープンに見せてくれる方でした。

◆松本穂香、誰かになりすませるとしたら?

― もし、誰かになりすませるとしたら、松本さんは何になりすましてどんなことをしてみたいですか?

松本:う〜ん…。猫(笑)!猫がいいなと最近すごく思うんです。私はずっと犬派で、家にワンちゃんがいる環境で暮らしてきたんです。ワンコって「へっへっへっへっ」って感じで寄ってきて人懐っこい感じですけど、猫ちゃんは優雅で落ち着いていて、自由にゆったりした感じがするから、猫になりたい!

◆松本穂香の悲しみを乗り越えた方法

― モデルプレスの読者の中には今、さまざまな不安を抱えている読者がいます。そういった読者に向けて、松本さんのこれまでの人生の中で悲しみ、もしくは怒りを乗り越えたエピソードを教えてください。

松本:乗り越えたというか、今になって「ああいうことがあったな」と思い出すような感覚です。その悲しみとか怒りとかは消えないと思うし、乗り越えたって言えることは無いかもしれないけれど。私も「あれしんどかったな」っていう時期はあって、そのときっていろんなことがうまくいかなかったりしたんですけど、でも振り返ってみたら今はそのときほど苦しくはないなっていう経験があるから、今はそう思えるというか。別に乗り越えようとしなくて良いし、無理に頑張ろうとしなくていい。ただ、吐き出せる場所があればいいんじゃないかな。苦しいときは苦しさをやり過ごす…堪えるってことではなく。自分だけなんでってならないように、責めたりしないように、自分に優しくして、逃げたり甘えたりしたってそれは悪いことじゃないよって思います。

◆松本穂香の夢を叶える秘訣

― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、松本さんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。2017年5月のインタビューでは「思っているだけじゃ何も変わらないから、とにかく口に出してみて、行動すること」と回答していました。そこから約6年経って、「これも大事だな」と思ったことはありますか?

松本:できるだけ謙虚でいる。余裕がないときってどうしてもあると思うんですけど、どんな立場になっても周りの人と対等に、同じ人間としてできるだけコミュニケーションが取れたらいいなと思うし、その先に悪いことは待ってないかなと思います。謙虚にいる。驕らない。そうすると自分の気持ちもなんだか明るくなってくるんです。夢を叶えるというか…自分や周りの人を大切にするだけで、物事がいいように運んでいく気がします。

― 最後に視聴者に向けてメッセージをお願いします。

松本:「ミワさんなりすます」毎週月曜から木曜の夜に放送しているので気が向いたら、1話観てください。きっと明日の放送が気になってくれるんじゃないかなと思います。毎日の夜をクスッと笑いで癒してくれるようなドラマになっていると思うので、ぜひ楽しんで観てください!

(modelpress編集部)

◆松本穂香(まつもと・ほのか)プロフィール

1997年2月5日生まれ。大阪府出身。「風に立つライオン」(2015年)で長編映画デビューし、NHK連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年)に出演して注目を集める。

TBS系日曜劇場「この世界の片隅に」(2018年)で主演に抜擢されたほか、映画「わたしは光を握っている」(2019年)「おいしい家族」(2019年)「酔うと化け物になる父がつらい」(2020年)「君が世界のはじまり」(2020年)「みをつくし料理帖」(2020年)「恋のいばら」(2023年)など多数の作品で主演を務めており、映画「“それ”がいる森」(2022年)にて第46回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞。2024年1月にはヒロインを務める映画「笑いのカイブツ」の公開が控えている。

夜ドラ「ミワさんなりすます」 放送情報

NHK総合/毎週月~木曜22時45分~23時/全32回

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