悔しい、悔しい上がり2ホール 西村優菜は初V逃すも「上だけを見てプレーできた」

<ビュイックLPGA上海 最終日◇15日◇チージョン・ガーデンGC(中国)◇6672ヤード・パー72>

最後の最後まで食い下がった西村優菜だったが、最後は1打およばなかった。ボギーなしの4バーディでトータル12アンダーまで伸ばしたが、あとわずかの差が明暗を分けた。大会を放送するWOWOWのインタビューに答えた西村は、「上だけを見て最後まで全力でプレーできた」と2打差の8位タイに終わった戦いを振り返った。
4打差を追った最終日。前半で2バーディを奪い後半へ。サンデーバックナインでも16番までに2つ伸ばし、首位に迫った。迎えた17番パー5。2オンに成功しイーグルトライ。これを1メートルショートすると、続くバーディパットは右カップに蹴られ入らず。入れればトップに並ぶというなかで、悔しいパーに唇をかんだ。

それでも18番で再びチャンスにつけた。3メートルのバーディトライ。今度はカップ左を抜けてパーでフィニッシュ。この時点ですでにホールアウトしていたチェ・ヘジン(韓国)のトータル13アンダーに届かず、涙を呑んだ。

「なんとかスコアを落とさないように、上も伸びていたので、食らいついていこうという感じでプレーしていました」。中盤はピンチもありながら言葉通りしのいでチャンスメイクにつなげた。最後の追い込みは果たせなかったが、踏ん張った自分を褒める気持ちもある。

トータル14アンダーまで伸ばすチャンスがありながらつかみ損ねた勝利。「最終日ノーボギーでできているのはいいことだと思う」と及第点の内容だが、追い込みにはあと少し足りず。2週前の「ウォルマートンWアーカンソー選手権」では3位タイに入った。前週のテキサス戦も13位タイ。惜しい戦いが続くが、「最後に決め切れていないのがここ3週間。その原因を探って」と、このあとの残り試合でリベンジを果たす気持ちは強い。

前日はラウンド途中でドライバーが破損するアクシデントに見舞われた。「昨日終わってから動いてくれたスタッフがたくさんいて、本当に感謝しかないです」とアクシデントをチームで乗り越えた。シーズン序盤から苦戦し、ようやく調子が上がってきたいま。この経験は必ず初優勝という栄冠へとつながるはずだ。

externallink関連リンク

西村優菜の今季成績をおさらい 西村優菜にアクシデント、1Wなしで終盤をプレー 首位と4差で最終日へ「あした1日あることに感謝して」 西村優菜は? 渋野日向子は? 日本勢のランキング“現在地”をおさらい 原英莉花がスコア誤記により米ツアー予選会を失格に 「最悪です…でも現実」 結婚、シード返り咲き、コロナで入国規制…そして引退へ イ・ボミの足跡を当時の写真でプレーバック!【有終の美へ】
externallinkコメント一覧

コメントを残す

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)