
イングランド5部のエブスフリート・ユナイテッドは14日、元U-21イングランド代表FWジョーダン・アイブの加入を発表した。
現在27歳のアイブは、ウィコムの下部組織出身。2011年8月に15歳でプロデビューを飾り、同年12月にリヴァプールU-18へと完全移籍した。2013年に名門でのトップチームデビューを飾り、2013-14シーズン後半はバーミンガム、14-15シーズン前半はダービーへの期限付き移籍を経験した。レンタル先での活躍を受けて2015年1月に『アンフィールド』復帰。リヴァプールではヨーロッパリーグでもプレーするなど、公式戦通算58試合に出場し、4ゴールを記録した。
2016年夏にボーンマスへ完全移籍。移籍金は当時のクラブ史上最高額となる1500万ポンド(約27億円)だった。加入当初はレギュラーを張り、公式戦通算92試合に出場。しかし、徐々に出場機会を減らし、2020年夏に契約満了でボーンマスを退団した。
2020年9月にダービーへ復帰したものの、公式戦でのプレーは1試合にとどまり、1年で退団。約半年後の2022年1月にトルコ2部のアダナスポルに加入したものの、プレーすることなく同年夏に退団した。
将来を嘱望されながらも思い通りのキャリアを描けなかった。そんなアイブは2021年1月、キャリアの様々な段階でうつ病を患っていたことを告白。足の骨折などフィットネスの低下にも悩まされてきたが、現役続行を望み、約1年3カ月ぶりの新クラブとしてエブスフリートと契約を結んだ。
同選手はクラブ公式サイトを通じ、次のように意気込みを示した。
「僕はただピッチに戻って、もう一度僕の力をみんなに見せたい、そしてフットボールがしたいだけなんだ。フットボールに集中し、自分自身、そしてピッチで貢献できる自分の能力を信じることができるように、僕は懸命に働いてきた。でも、そのチャンスを得るためには、健康である必要があった。エブスフリートが僕を助けてくれて、準備できるようにプロセスを整えてくれたことは、本当に支えになった」
「チャンスを得るためには、自分自身を支え、成功するためにここにいることを証明しなければならなかった。監督やスタッフは、僕がボールを持ってすぐにプレーできるところまでフィットネスを高めてくれた。自分のプレーに集中できると同時に、本当にサポートしてもらえていることを本当に嬉しく思っている」