
<富士通レディース 事前情報◇12日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>
先月行われたJLPGAプロテスト第2次予選C地区でトップ通過を果たし、ステップ・アップ・ツアーの「SkyレディースABC杯」初日にはトップに立つなど躍動する19歳アマチュアの都玲華が「富士通レディース」に出場する。
10月31日に岡山県(JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部)でスタートする最終プロテストまで残された時間はわずか。今週は合格後も見据えて、プロのセッティングで腕試しの場となる。ラフが長くフェアウェイは広い今回のコース。長いラフに入ればボーギの可能性もあると警戒。まずはフェアウェイキープを心がけたいと攻略に向けて話す。そのフェアウェイキープの肝となるティショットだが、先月末のSkyレディースABC杯ではドライバーは安定しつつもあまり感触は良くないと話していた。そんな不安も、水曜日の練習ラウンドでは少し改善されたと言う。コーチ(石井忍)と共に練習を行いインパクトの時、右肩が下がる“悪い癖”が明確となり、その改善に取り組み、今は感触も悪くないと復調傾向にある。
また、オフにテーマとして掲げていた“調子が悪い時の最低ラインの底上げ”を目指し練習に取り組んできた成果も出ている。ただ都自身は慢心せず、うまくいきつつもまだ調子の波があると気を引き締める。「100ヤード以内の精度をもっと高め、パー5の取りこぼしをなくしたい」とまだまだ解決したい課題はあるようだ。悪い時の最低ラインの底上げに加え、さらなる課題解決をこなし、“受験”へと向かう。
オフから取り組んできた成果が見え、ドライバーの感触も戻りつつある都。今週は「ティショットをフェアウェイに置くこと、グリーンが広いので同じ面にボールを運ぶことが重要」と上位進出への方程式も立てている。今年は積極的にプロの試合にも挑戦してきた。プロテスト前の大事な一戦。アマチュアの都に注目だ。(文・齊藤啓介)