鈴鹿央士「ドラゴン桜」以来再共演・南沙良と互いに抱いた安心感 夢への“第一歩”も語る<「君に届け」インタビュー>

【モデルプレス=2023/10/11】テレビ東京と動画配信サービスNetflixの共同制作連続ドラマ『君に届け』(世界独占配信中/テレビ東京にて10月11日深夜1時よりスタート)にて、主人公・黒沼爽子が恋する風早翔太役を演じた鈴鹿央士(すずか・おうじ/23)。モデルプレスなどのインタビューに応じ、自身の高校時代と重ねて共感できたところや人生が変わるような出会い、親しい人とのすれ違いを感じたときの乗り越え方などを語ってくれた。

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◆漫画「君に届け」南沙良×鈴鹿央士で実写ドラマ化

Netflixとテレビ東京が共同制作した本作。原作は、2006年から17年に「別冊マーガレット」(集英社)で連載され、第32回講談社漫画賞(少女部門)を受賞した椎名軽穂氏の同名漫画。高校生のリアルで甘酸っぱい恋愛模様が人気を集めてきた。長い黒髪と青白い肌のため周囲から“貞子”と呼ばれクラスメイトに馴染めずにいる主人公の爽子を南沙良、明るい性格で男女問わず好かれているクラスの人気者・風早を鈴鹿が演じている。

◆鈴鹿央士が語る「君に届け」の魅力

― 原作やアニメをはじめ、実写化もされている本作ですが、作品をご覧になって『君に届け』という物語の魅力はどんなところだと思いましたか?

鈴鹿:『君に届け』という作品は、とてもまっすぐに高校生の青春を描いた作品で、一瞬一瞬の描き方、切り取り方がとても素敵で輝いている作品だと思います。僕が高校生の時は当たり前の日常でしたが、20歳を超えて社会人になって振り返ると、1日1日一瞬一瞬がとてもキラキラしていました。その1つひとつが、この作品ではとても丁寧に細かいところまで描かれていて「全部がいい!」と思った作品です。

― 鈴鹿さんが風早くんを演じてみて、ご自身に似ていると思ったところはありますか?

鈴鹿:似ているところは特にないかもしれないです(笑)。皆から「爽やか」と言われますが、人間臭い部分もある風早翔太というキャラクターが、僕はすごく魅力的だと思っています。高校生の瑞々しい恋愛の中に、そういった風早くんの表向きではない内面をたくさん描いていて、ドラマのそういうところが素敵です。

◆鈴鹿央士、風早くんの悩みに共感

― 演じながら風早くんに共感することはありましたか?

鈴鹿:(櫻井海音演じる)真田龍と爽子が喋っているのを見て、嫉妬ではないですが心がざわざわっとしてしまうシーンは共感しました。確かに「少し2人が近づいていっているのではないか」みたいな描き方もされていましたし、黒沼が誰かと仲良くなってよかったと思う反面、内心ざわついている気持ちは分かると思いました。あのシチュエーションで、爽子を走って連れ去るまで行動するかと言われたら分からないですが、もしかしたら感情的になるかもしれないと共感できました。

― ご自身の高校時代と比べて、風早くんたちの高校生活はどう映りましたか?

鈴鹿:僕は「こういう学校生活を送りたかったな」という思いがありました。自分は自分で親友もいたり、その親友の恋愛相談に乗ったりと楽しかったのですが、風早くんを中心に考えると、その周りにいてくれる友達、先生、家族ととても充実していると思いました。

でも、最後の方で風早くんが受験で悩んでいた部分はリアルに感じました。自分も高校2年生の時にスカウトされて、それまで東京に進学することは考えていなかったのですが「芸能の道に進むなら東京の大学だよね」と悩んだりしていたので、そういうことも思い出します。『君に届け』という作品はフィクションですがすごくリアルに描けるというか、映画やアニメなど色んな映像化をされている中でも、ドラマは全巻通して映像化しているので、どこまで描くか、どういう描き方をするかというところで良さが出ているのだと思います。

◆鈴鹿央士「君に届け」で感じた同世代の熱量

― 『君に届け』では、爽子が風早くんに出会って変わっていったように、風早くんも爽子に出会って変わっていった、2人にとっての成長物語だと思います。鈴鹿さんにとってこれまで出演した作品やお仕事の中で、人生が変わるような出会いはありましたか?

鈴鹿:僕自身、毎回それは思っています。やっぱり1番最初に『蜜蜂と遠雷』(2019)という映画と出会って、素敵な方と一緒に作品を作ってお芝居が楽しいと思えました。最初に『蜜蜂と遠雷』に出会っていなければこうなっていないと思うので、人生が変わりましたし、そこから出会う作品も、その時その時『あの作品に出会ってなかったら』と思います。

― 今回の『君に届け』では、演じられた後にご自身の中でどういう変化がありましたか?

鈴鹿:今までも学園モノに出演したことはありましたが、最初から最後までクラスの皆と一緒に参加するというのは初めてだったので、僕の同世代、若い世代の人たちの熱量を体感して、自分ももっと頑張ろうと思いました。その当時は、同世代の人とお芝居することもあまり多くなかったので、現場を誰がどうやってまとめていくのか、皆がどのように現場にいるのかということも考えました。地方でずっとロケをしていて、そこで皆でご飯を食べたり喋ったりしている中で絆が生まれたので、先輩方と作品を一緒に作っている時とはまた少し違うような感覚でした。あとは、この地上波放送の前にNetflixでも配信されているので「世界の人に届けるというのはどんな感覚なんだろう」と初めて意識しました。

◆鈴鹿央士、南沙良演じる爽子は「すごく可愛らしかった」

― 共演者というと、南沙良さんとは今回、日曜劇場『ドラゴン桜』(TBS系/2021)以来の再共演となりました。以前、南さんにインタビューした際には、鈴鹿さんとの再共演は「安心感があって、鈴鹿さん演じる風早くんの笑顔がすごく爽やか」とおっしゃっていましたが、鈴鹿さんは南さんと再び共演してみていかがでしたか?

鈴鹿:僕も初めましてではないからこそ緊張という面はあまりなかったので、それが安心感に繋がっているような気がします。南沙良ちゃんが演じた黒沼爽子は少し“陰”な一面もありますが、触れ合うと輝いている部分、根にある良い部分がすごく見られるキャラクターで、それをとても上手く表現されていたと思いますし、南さんが演じられた黒沼爽子は、すごく可愛らしかったです。

― 鈴鹿さんから見て、南さん演じる爽子が特に輝いていた印象的なシーンはありますか?

鈴鹿:やっぱり笑顔のシーンは印象に残りました。最初の頃は下を向いて歩いていることも多かったのですが、矢野ちん(矢野あやね/演:久間田琳加)や、ちづ(吉田千鶴/演:中村里帆)と話している時や、(風早と)2人で話している時も、色んな人と打ち解けて楽しそうに会話している姿は人が好きなんだろうなと思いましたし、とてもまっすぐに会話を楽しんでいるような感じがして、輝いているように見えました。

◆鈴鹿央士、人とすれ違う悲しみを乗り越えた方法

― 風早くんは爽子と両思いなのにも関わらず、何度もすれ違ってしまい悲しさや苦しさを感じていたと思いますが、鈴鹿さんもなかなか人と思いが通じ合わず辛い経験をしたことはありますか?

鈴鹿:家族ともありますし、友達ともありました。でも、僕はモヤモヤしているのがとても嫌で引きずってしまうタイプなので、行き違ってしまってもどかしい時は、家族であればなるべく早く話し合って解決したい派です。自分の思っていたことと違うように文字面で捉えられた時は「そうじゃないんだ」とすぐ話しています。

― このドラマの現場では、思いが通じ合わない、伝わらないといったことはありましたか?

鈴鹿:必然的というか当たり前ですが、皆の意見の中で少しずれることはありました。でも、そうなった時には話し合う時間が作られていたので、今回の現場では通じ合わないことはあまりなかったです。監督さんも「色々話しながらやっていこう」とずっと言ってくださっていて、僕らの意見にも耳を傾けてくださいましたし、僕らもキャスト同士で話している時間が多かったので、すれ違うまで行かずに、その違いをすり合わせながら一緒に歩むという感じでした。

◆鈴鹿央士、夢への“第一歩”とは

― 鈴鹿さんの「夢を叶える秘訣」について、7月に伺ったところ「何か実現させたいことを自分に言い聞かせる。自分は出来ると思いこんで行動する」とおっしゃっていました。いま鈴鹿さんが自分に言い聞かせて実現させたいことはありますか?

鈴鹿:今は作品に入っていると日々言い聞かせている感じがします。結構考え込んでしまうタイプで、僕の性格上それが現場でも出てしまうのですが、なるべくネガティブに捉えてほしくないので、その日撮るシーンにちゃんと自信を持ってお芝居しなければという思いで「出来る出来る」と言い聞かせながら演じています。それでもできない時はありますが、そうやって目の前のことに必死に向き合っていることが第一歩だと思っています。

― 最近ですと、専属モデルを務める男性ファッション誌『MEN’S NON-NO』の単独表紙を飾り「1つの夢を叶えた」ともおっしゃっていました。今後どのような夢を持っていますか?

鈴鹿:『MEN’S NON-NO』の表紙は「1回じゃ終わりたくない」と思いました。1度経験して、撮影の時にもずっと一緒にやってきたスタッフさんたちとの会話があって、ここで終わらないようにしたいと思いましたし、これからまた新しいモデルたちも入ってくるので、皆でもっと『MEN’S NON-NO』を盛り上げていけるような人になりたいと思っています。

― 素敵な夢ですね!ありがとうございました。

(modelpress編集部)

◆鈴鹿央士(すずか・おうじ)プロフィール

2000年1月11日生まれ、岡山県出身。鈴鹿は高校生の時に現事務所の先輩である広瀬すずの一言からスカウトされ、2018年に「MEN’S NON-NO」の専属モデルオーディションにてグランプリを獲得しモデルデビュー。2019年、100人以上のオーディションの中から鍵となる役柄を勝ち取った映画「蜜蜂と遠雷」で俳優デビューを果たす。第43回日本アカデミー賞新人俳優賞をはじめ映画関連の新人賞を5つ受賞した。

その後はドラマ「おっさんずラブ」の新シリーズ「おっさんずラブ-in the sky-」(テレビ朝日系/2019)や、NHK連続テレビ小説「なつぞら」(2019)、日曜劇場「ドラゴン桜」(TBS系/2021)、「六本木クラス」(テレビ朝日系/2022)、「silent」(TBS系/2022)「18/40~ふたりなら夢も恋も~」(TBS系/2023)など多数の作品に出演している。

◆「君に届け」第1話あらすじ

真っ黒の長い髪と青白い肌から、貞子とあだ名をつけられ怖がられている黒沼爽子(南沙良)。心の中ではクラスの人気者・風早翔太(鈴鹿央士)のような人になりたいと願っていた。終業式前日に行われる肝試しで、少しでもクラスメイトの役に立ちたいと思った爽子はお化け役として参加したいとクラスの女子・矢野あやね(久間田琳加)と吉田千鶴(中村里帆)に相談する。爽子は今まで感じたことのない不思議な感情を抱いたまま、遂に肝試しの日がやってくる。

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