元世界女王・申ジエが選んでくれたパターで来季シード権は確保 安田祐香は「結果より内容重視」の心構えで初優勝狙い

<富士通レディース 事前情報◇11日◇東急セブンハンドレッドクラブ(千葉県)◇6697ヤード・パー72>

安田祐香が前週「スタンレーレディスホンダゴルフトーナメント」で単独2位フィニッシュを決め、いい流れを作って今週開催の「富士通レディース」に臨んでいる。
アマチュア時代には世代を代表する選手と目されていた安田だが、プロデビューをした2020-21年シーズンから本調子を出せぬまま23年シーズンを迎えていた。だが、今シーズンは少し違った。

「毎年、この時季になると後がない感じでピリピリしていましたが、今年はちょっといい感じで来れています」と話したように、「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」(9月22~24日・利府ゴルフ倶楽部)で11位タイフィニッシュ。これで来シーズンのシード権をほぼ確定させた。その余裕が好結果を導いたかのように、前週「スタンレーレディスホンダ」では優勝争いを演じて単独2位。

この好調を呼び込んだ要因に挙げられるのは、「パッティングの向上」だとコーチを務める坂田雅樹はいう。「安田は悪く言えば、フォローでカチ上げるクセがあるんです。そこを指摘して、低く入れて低く出すようにアドバイスをしました。アッパーに振っていると、フェースローテーションが多くなります。フェースの開閉が多いというのは、真っすぐに転がらないリスクがあるということ」だと説明し、特に安田が使用しているタイプのパターでは「ナチュラルにフェースが開閉する打ち方が望ましい」と続けた。

安田の使用パターは大型ヘッドの『オデッセイ Tenトリプルトラック』。グリップエンドにはカウンターバランスのおもりを装着している。これは元世界女王・申ジエにパッティングのアドバイスを求めたときに、ジエがヘッドを選んでセッティングしてくれたものだという。

「ゆったり振るけど、しっかりヒットして転がりのいいボールが出てくれます。グリップエンドにカウンターバランスのおもりを装着したことで、より振りやすくなってヘッドが自然にフォローに出てくれます」と、笑顔を見せる安田。

ショットの調子は上々、パッティングの向上でいよいよ初優勝が目前に見えてきた。今週は「結果よりも、内容重視」と、力強く話した安田。自分のゴルフを自然体で貫き、よりよい結果に結びつける覚悟だ。(文・河合昌浩)

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