石川遼が重めの“ツノ型センターシャフト”パターを投入「直進性があって前にいく」

<日本オープン 事前情報◇11日◇茨木カンツリー倶楽部 西コース(大阪府)◇7315ヤード・パー70>

9月に入ってから肺炎のような症状が長引き、前週の試合を欠場していた石川遼が、ツアーに戻ってきた。「やっと良くなって、動いても支障なくできるようになった」と笑顔を見せる。
会場の茨木カンツリー倶楽部 西コースは2018年の「パナソニックオープン」などでプレーしたことがあるが、「ラフが深いだけでコースの見え方が変わる。フェアウェイが狭くてフェアウェイキープが難しい。すごくショットのクオリティを求められるセッティングだと思います」とメジャー仕様は別物と考えている。

今回のグリーンは夏の猛暑の影響で芝にダメージが残り、例年に比べるとスピードが出ていない。そこで石川が持ち出したのはツノ型の『ホワイトホットXG #7H』。ダブルベント用のヘッドに穴を開けて、センターシャフトにした特別バージョンとなっている。

石川といえば、L字型の『プロタイプ iX #9HT プロトタイプ』を長く使い、最近ではショートネックのブレード型『TRI-HOT 5K THREE』を主に愛用してきた。それが今回は「総重量が軽いパターを好んできたんですけど、ヘッドもグリップも重めにして総重量を出した」と、カウンターバランスが利いたまったくタイプが違う1本となっている。

また、『プロタイプ iX #9HT プロトタイプ』も『TRI-HOT 5K THREE』も、構えたときにシャフトよりもフェース面が後ろにあるオフセットとなっているが、今回、シャフトのラインよりもフェース面が前に出たオンセットのセンターシャフトを選んだことにも意味がある。「少しだけボールに直進性があって前に行く。センターシャフトのほうがボールが速く出る感じがするんですよね」。遅いグリーンでも距離が出しやすいのだ。練習グリーンでは、「ロングパットを中心に合わせながらやっている」と、長めの距離で重点的に転がし、その距離感を確認していた。

そのセンターシャフトへのこだわりは、「ロフトがない」こと。「(ロフトがあるパターで)ハンドファーストに構えると、センターシャフトなのにグース(オフセット)っぽくなっちゃう。センターの特性を活かすためには、なるべく真っすぐ目にシャフトが入っているほうがいい」と話す。

今大会には「日本プロ」、「日本シリーズ」に続く日本タイトル三冠がかかる石川。優勝すれば、史上13人目の3種制覇者となる。日本一決定戦はあすが初日。センターシャフトパターのように真っすぐ優勝へ、スタートダッシュといきたい。(文・下村耕平)

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