調子上がらぬナポリ、早くも指揮官交代を検討か…ガルシア監督は”運命の3試合“へ?

 ナポリを率いるリュディ・ガルシア監督が解任の危機に瀕しているようだ。10日、イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』が伝えている。

 昨シーズンはルチアーノ・スパレッティ前監督のもとで33年ぶり3度目のセリエA制覇、クラブ史上初となるチャンピオンスリーグ(CL)ベスト8進出を果たしたナポリ。しかし、64歳のイタリア人指揮官は昨シーズン限りでの退任を決断。これを受け、クラブはかつてリールやローマ、マルセイユなどを率いたガルシア氏を新監督として迎えた。

 チャンピオンとして迎えた今シーズンはセリエAで連勝スタートを切ったものの、その後の6試合は2勝2分2敗と不本意な結果に。現地時間8日に行われた第8節フィオレンティーナ戦に敗れたことによってCL出場圏外の5位に後退し、首位ミランとの勝ち点差は早くも「7」に広がった。また、昨シーズンの得点王でもあるナイジェリア代表FWヴィクター・オシムヘンとの確執が噂されるなど、その手腕を疑問視する声も挙がり始めている。

 こうした現状を受け、クラブ内では早くも指揮官交代の可能性が議論されているという。アウレリオ・デ・ラウレンティス会長は「私は必要な時が来れば適切な決断を下すだろう。性急な決断はすべてが間違ったものになってしまう。すぐにすべてを手に入れることなど不可能だ」などと早期の指揮官交代を否定しているものの、今後も不安定な戦いが続いた場合には、シーズン途中でガルシア監督の解任が発表される可能性も低くはないようだ。『ガゼッタ・デロ・スポルト』は、インターナショナルウィーク明けに行われる3試合がガルシア監督の去就の鍵を握ることになると報じている。

 なお、10日のイタリアメディア『スカスポーツ』は、ガルシア監督が解任された場合の後任候補についても報道。かつてユヴェントスやインテルでセリエA制覇を経験したアントニオ・コンテ氏や、昨シーズンのマルセイユを率いたイゴール・トゥドール氏らが候補になっているという。なかでも、コンテ氏については、ラウレンティス会長が以前から熱烈な関心を寄せているとも報じられている。

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