大ケガを乗り越えて約10カ月ぶりの日本代表…DF中山雄太の進化はいかに? 「全てプレーで語る」

 日本代表のDF中山雄太(ハダースフィールド/イングランド)が、9日にメディア対応を行なった。

 昨年11月に行われたFIFAワールドカップカタール2022に臨んだ日本代表に選出されたものの、直前でアキレス腱断裂の大ケガに見舞われ、代表を辞退することになった中山雄太。当時の心境については「ドレッシングルームに戻ってきてからは、アキレス腱断裂の判断はほぼ確定していました。だからこそ正直、あんまり落ち込むというよりも自分的にはやり切り、その上で迎えた結果だったので、本当にその瞬間から次大会に向けて、自分がどうなっていこうかとしか考えていませんでした」と明かした。

 そんな中山は、今年7月に実戦に復帰すると、9月3日に行われたチャンピオンシップ第5節ウェスト・ブロムウィッチ戦でおおよそ10カ月ぶりの公式戦出場を果たした。結果として、W杯と2022-23シーズンを棒に振ることになってしまったが、「(復帰まで)短かったなという感覚。こう思えたのは、その期間が本当に充実していたから。言い方が正しいかは分かりませんが、その期間を楽しんで過ごせたので、ケガをしてから今まで苦しい時間は、ひとつもなかったです」と告白。続けて「まずは、声援が自分にとって大きかったですね。あとはやっぱりケガした瞬間からそうだったように、常に自分がどうなりたいか、どうなっていくかということを頭で考え、それに自分自身で期待し、信じてみたこと。悲観的になる瞬間がなかったのは、温かい言葉をかけてくれた皆さん、素晴らしいプロセスを組んでくれたチームスタッフ…それが本当に大きいかなと思います」と語っている。

 大ケガを乗り越えた中山は、直近4試合連続スタメンとプレータイムを伸ばしている。約10カ月ぶりの日本代表に帰ってきた同選手は「ケガする前の自分と、今の自分ですか? それはプレーを見ていただいて、皆さんの判断で評価していただければと思います。僕自身はケガを治すという意識で取り組んでいたわけでなく、自分のSNSにも書きましたけど、“新しい中山雄太として帰る”というところを頭に置いて取り組んできました。それがしっかりとプレーであらわれるといいですし、本当にプレーを楽しみにしていてください」としつつ、「どのスタイルにも適応できると思いますし自信があるので、あとはチームとしてどう動くかというところはありますが…もう全てプレーで語ればいいかな」と“進化”の証明はピッチ上で見せる決意を示した。

 来月に2026年に開催される北中米W杯・アジア2次予選を、来年にはアジアカップを控えている日本代表。最後のテストマッチとなる10月シリーズで、13日にカナダ代表と17日にチュニジア代表と対戦する。

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