トッテナム指揮官、リヴァプール戦の再試合を拒否「私たちが不誠実だったわけではない」

 トッテナムを率いるアンジェ・ポステコグルー監督は、プレミアリーグ第7節リヴァプール戦が再試合となることを望んでいない。6日、イギリスメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えた。

 9月30日に行われた強豪対決で大きな問題となっているのは、34分にリヴァプールのFWルイス・ディアスがネットを揺らした場面。オフサイドではないとVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)で確認されたものの、審判間のやりとり不足で誤った判定が下され、リヴァプールの得点は認められずに再開された。結局リヴァプールが2人の退場者を出したこともあり、トッテナムは2-1で勝利した。

 プレミアリーグのプロ審判協会(PGMOL)は試合終了後、「重大な人為的ミス」があったことを認め、リヴァプールに謝罪したことを明らかにした。一方のリヴァプールは正しい判定が下されなかったことへの不満を表明する異例の声明を発表。実際の試合中に審判間で交わされていた会話を公開することを要求し、プレミアリーグは3日に物議を醸した場面の審判間の会話を公開する事態となった。

 リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督は、「リヴァプールの指揮官としてではなく、一人のサッカーに携わる人間として唯一の解決策は再試合であるべきだと思う。でも、おそらくそれは実現しないだろうけどね。それか、主審が両指揮官を集めて『申し訳ない。私たちはミスをしたけど、解決策がある。リヴァプールの得点を認めて、そこから再び始めましょう』とすることができるようにするべきだと思う」と、トッテナム戦の再試合を求めていた。

 これに対し、ポステコグルー監督は次のようにコメント。トッテナムに非が一切ないことを強調し、個人のミスを理由に再試合を行うべきではないと主張した。

「ある種のしきい値が必要だが、ミスがそのしきい値になるとは思わない。もし、私たちが誠実さから逸脱していたり、規則を悪用していたのであれば、何かあるかもしれない。だが、振り返ってみれば、あれはつまるところ人為的なミスだった。前代未聞の出来事だったが、それでもミスだった。再試合のしきい値が個人によるミスだとしたら、毎日のように再試合が行われることになるだろう」

 また、“VAR否定派”のポステコグルー監督は、「その技術が私たちの試合に対して準備ができているとは思えない」と、VARの運用方法に課題が多く残されていると苦言を呈した。

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