書類開示は“NO”! 取り下げられたPGAツアー対LIVゴルフの提訴への要望に裁判所の答えは…

5日、カリフォルニア州の米国地方裁判所は、PGAツアーとLIVゴルフで闘争となった「独占禁止法」違反の訴訟で提出された書類を開示しないことを発表した。ニューヨークタイムス紙が、同裁判所に「情報開示」を求めていた。

2022年6月からスタートしたLIVゴルフに参戦した選手は、米PGAツアーへの出場ができない。これに対してLIVゴルフに参戦した選手らがPGAツアーを「独占禁止法違反」として提訴、その後LIVゴルフもそこに加勢した。

しかし今年6月、PGAツアー、DPワールド(欧州)ツアーと、LIVゴルフをバックアップするサウジアラビアの政府系ファウンドのPIFの統合が電撃発表。PGAツアーがPIFをカウンター提訴していた裁判も含め、両者で争われた訴訟はすべて取り下げられた。

そして北カリフォルニアで起こされた提訴では、同裁判所のベス・ラブソン・フリーマン裁判官は「書類を再度検証したが、プライバシーを守るためにも開示しない」とした。ニューヨークタイムス紙は提訴が始まった当初から書類の開示を求めていたが、裁判所は一部のみの開示に止めていた。(文・武川玲子=米国在住)

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