マルセイユとブライトンが勝ち点を分け合う…三笘は先発フル出場で1アシストを記録

 5日、ヨーロッパリーグ(EL)第2節が行われ、マルセイユとブライトンが対戦した。

 ホームのマルセイユは現在公式戦5試合連続で勝利から遠ざかっており、リーグ・アンでも12位に低迷するなどなかなか調子の上がらないシーズン序盤を過ごしてる。ELのグループステージ開幕戦となったアヤックスとの試合では、相手の倍のシュート本数を記録しながらも3-3の引き分けに終わっており、ジェンナーロ・ガットゥーゾ新監督の2戦目となるこの試合で今季ELでの初勝利を狙う。

 対するブライトンは直近のプレミアリーグのアストン・ヴィラ戦で大量6失点を喫し惨敗。ディフェンス面の不安定さを露呈した。また、EL初戦のAEKアテネ戦では2度同点に追いつきながらも最終的に2-3で敗れており、こちらも‟死の組”突破に向けて勝ち点の落とせない一戦となった。ブライトンに所属する三笘薫は、ケガから復帰したパスカル・グロスらとともに先発に名を連ねた。

 試合は開始直後からブライトンが代名詞ともいえる最終ラインからのビルドアップでボールを保持するも、マルセイユの集中したディフェンスの前に効果的なチャンスを作り出すことができない。流れは徐々にマルセイユに渡り、攻め込まれるシーンが増えていく。

 すると19分、押し込む展開の続いていたホームのマルセイユが先制する。右サイドのコーナーキック(CK)の流れから組み立て直し、再び右サイドで受けたジョナタン・クラウスが中央へグラウンダーの丁寧なクロスを送ると、待っていたのはセンターバックのシャンセル・ムベンバ。冷静にダイレクトで合わせてホームチームに先制点をもたらした。

 勢いづくマルセイユはその直後の20分、電光石火の追加点を奪う。最終ラインでDFルイス・ダンクがセカンドボールの処理を誤ると、プレッシャーをかけていたアミーヌ・アリが入れ替わり右サイドで抜け出す。最後は1点目と同じようなグラウンダーのクロスがゴール前へ入り、これにジョルダン・ヴェレトゥが合わせて瞬く間にリードを2点に広げた。

 苦しい展開となったブライトンには前半終了にかけて立て続けに3つの決定機が訪れる。しかし、アンス・ファティとダニー・ウェルベックのシュートはいずれもGKパウ・ロペスの好守に阻まれ、アディショナルタイムのソリー・マーチのチャンスでは左足で放ったシュートは枠の左へ外れた。

 54分、追いかけるブライトンが1点を返す。左サイド深くまで侵入したタリク・ランプティが三笘にボールを預けると、三笘は左足でのマイナスのクロスを選択。これにペナルティエリア内で待ち構えていたグロスがダイレクトで合わせゴールネットを揺らし、早い時間帯の得点で望みをつないだ。

 攻勢を強めるブライトンは73分に決定機。自陣のグロスからのロングボールに三笘が抜け出すと、そのまま左サイドを駆け上がり左足を振り抜く。しかしショートバウンドで叩いた強烈なシュートはGKパウ・ロペスの好セーブに防がれ、同点弾とはならなかった。

 それでも攻め続けるブライトンは87分にランプティがPA内でファールを受けPKを獲得する。これを蹴るのは加入後蹴ったPKをすべて成功させているジョアン・ペドロ。短めの助走から冷静にGKの逆を突き、土壇場で試合を振り出しに戻した。

 試合はそのままタイムアップ。勝ち点『1』を分け合う結果となり、両チームとも今季EL初勝利はお預けとなった。

 次節、マルセイユは26日にホームでAEKアテネと、ブライトンはこちらも同日ホームでアヤックスと対戦する。

【スコア】
マルセイユ 2-2 ブライトン

【得点者】
1-0 19分 シャンセル・ムベンバ(マルセイユ)
2-0 20分 ジョルダン・ヴェレトゥ(マルセイユ)
2-1 54分 パスカル・グロス(ブライトン)
2-2 88分 ジョアン・ペドロ(PK/ブライトン)

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