
レクシー・トンプソン(米国)が“男子”のPGAツアーに参戦する。次週、ネバダ州ラスベガスで開催される「シュライナーズチルドレンズ・オープン」(12日開幕)へのスポンサー推薦での出場が決まった。
「男子選手とプレーできるなんて、ものすごく“クール”な機会」と、今週出場する「アセンダントLPGAベネフィッティング ボランティアーズ・オブ・アメリカ」の開幕前日に興奮した様子で語った。
女子選手が男子プロツアーに参戦するのは史上7人目、2003年にアニカ・ソレンスタム(スウェーデン)、そしてミシェル・ウィー・ウエスト(米国)、18年にはブリタニー・リンシカム(米国)がPGAツアーの「バーバゾル選手権」に出場している。
メジャー1勝を含むツアー通算11勝、28歳のトンプソンは今季は極度の不振。ここまで12大会に出場し最高位は前週の「ウォールマートNWアーカンソー選手権」の8位タイで、7月から5大会連続で予選落ちもあり、CMEポイントランキングは114位と低迷している。
本人も前週の最終日が終わってから知ったというが「こんなチャンスは一生に一回しかない」と快諾、「私は子供が大好きだから、子供たちに夢を与えられたらいいと思い、出場を決めた」という。
レクシーにはニコラスとカーチスの二人の兄がおり、それぞれプロとしてプレーをしている。「子供のころからずっと男子とプレーしてきた。いいプレーがしたい」と話した。
大会はラスベガス郊外のTPCサマリンで開催、賞金総額は840万ドル(約12億円)で優勝は151万2000ドル(約2億1900万円)、昨年はトム・キム(韓国)がトータル24アンダーで優勝している。(文・武川玲子=米国在住)