原英莉花が毎年ボールに刻み込んでいる“想い” 今年は『readiness』…その意味は?

<日本女子オープン 最終日◇1日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

今年、大会2勝目を挙げた原英莉花のボールには、デビューしてから毎年、そのシーズンの“スローガン”が刻み込まれている。今年は、直訳すると“準備”を意味する『readiness』。原は、その言葉に「覚悟」という想いを込めている。
「“これから”っていう意味。まさか(ヘルニア摘出の)手術をするとは思ってなかったけど、選手生命は短いかなとも思うなかで、できることを、前向きに、強い気持ちでやって戦いたい」

このボールに記された言葉からは、その時々の原の考えを知ることができる。ちなみに昨年は『KING』という文字を刻み込んでいる。以前、なぜQUEEN(女王)ではなくKINGなのかと不思議に思って聞いてみると、「上を目指すぞ、という思いを込めて。強い王様が乗り移ってほしい。女子らしさではなく、かっこいい感じでいきたいんです」という答えが返ってきた。

ちなみに、それより以前は『get the chance(チャンスをつかむ)』や、師匠の尾崎将司が大切にしている3つのVの1つ『Venture(冒険)』などの言葉を記してきた。

5月に受けたヘルニアの手術や、そこからの復帰、さらに今後控える米国ツアー予選会。確かに今年の原は、キャリアを左右するほど大きな決断を“覚悟”を持って続けているように思える。今回その強い想いを、日本女子オープン2勝目という大きな成果につなげた。そしてこれは原の“これから”に、ますます期待したくなるような勝利でもあった。(文・間宮輝憲)

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