現在無所属の元ドイツ代表DFジェローム・ボアテングが、バイエルンに復帰するかもしれない。9月30日、ドイツ誌『kicker』など同国の複数メディアが報じた。
バイエルンでは元々センターバック(CB)の選手層が薄いなか、現在はオランダ代表DFマタイス・デ・リフトが負傷離脱中。先月26日に行われたDFBポカールのプロイセン・ミュンスター戦では、その他のCBたちも負傷欠場し、右サイドバックを本職とするモロッコ代表DFヌサイル・マズラウィがドイツ代表MFレオン・ゴレツカとCBコンビを組む緊急事態となっていた。ドイツの盟主は人手不足解消の一手として、ボアテングに白羽の矢を立てた模様だ。
現在35歳のボアテングは、ヘルタ・ベルリンとマンチェスター・シティを経て、2011年夏から2021年夏にかけてバイエルンに在籍。公式戦通算363試合に出場し、2度のチャンピオンズリーグ制覇や9度のブンデスリーガ優勝に貢献した。
2021年夏にリヨンへフリー移籍したが、ピーター・ボス元監督との不和などもあって、徐々に序列が低下。昨シーズンはリーグ戦8試合の出場にとどまり、今夏に契約満了で同クラブを退団した。
先日にはレアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長に対して“売り込み”をかけたと報じられたボアテングだが、同選手の代理人は『X』でその噂を「全く事実ではない」と否定していた。