半端ないのは大迫だけじゃない! 神戸・武藤嘉紀が全得点に絡む活躍で牽引「今日にかける思いは強かった」

 明治安田生命J1リーグの第29節が29日に行われ、首位のヴィッセル神戸は2位の横浜F・マリノスと対戦した。

 この試合で大迫勇也の先制点につながるPKを獲得し、コーナーキックから貴重な追加点も決めた武藤嘉紀は、試合後、しばらく体調不良に悩まされていたことを明かし、「今日にかける思いは本当に強かった。自分は体調を崩してしまって、なんとか試合に出れている状況が続いていたので、チームにあまり貢献できていなかった。ようやくコンディションが整ってきたなかで迎えた天王山。この大一番で、久しぶりになんとか結果を残したいと思っていた。その強い思いが今日はプラスに出たと思う」と、安堵の表情を浮かべた。

 体調不良の症状については、「肺炎のような感じ」だったと言い、「苦しい思いもしていた。ようやく思うようなコンディションでプレーできるようになってきた」と明かす。つづけて、「チームに迷惑をかけてしまうかなという思いもあったけれど、何が何でも勝ち点を積み重ねたかったし、自分が試合に出ないでチームが負けてしまったら後悔すると思った。みんな、それぞれ、ケガだったり、いろいろなことがあるなかで、チームのために戦っている。それが今日のプレーに出ていたと思うし、気持ちのこもった試合だったと思う」と、熱を込めて語った。

 首位攻防戦を制した神戸は、リーグ戦5試合を残し、2位の横浜FMと勝ち点差を4ポイントに広げた。優勝に近づく大きな勝ち点3を手に入れる結果となったが、武藤は「まだまだ」と気を引き締める。「まだ何も成し遂げていない。横浜FMは何度も優勝を経験しているし、ここで諦めるようなチームではないのはわかっている。僕らは本当に一戦、一戦、全力でやり切って、勝ち点を重ねていく。ただそれだけだと思う」と語り、「チームがこういう良い状況にいられるのも、間違いなく、みんなが犠牲心をもって淡々とプレーできているからだと思う。これを少し勝ち点が離れたからと言ってやめずに、続けていくことが大事」と、勝利の余韻が色濃く残るスタジアムで冷静に語った。

 悲願のリーグ制覇まで残り5試合。神戸の次戦は3週間後の10月21日、国立競技場で鹿島アントラーズと対戦する。

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