“第4.5世代機は時代遅れ”中欧チェコ F-35ステルス戦闘機20番目の導入国へ

スウェーデン製「グリペン」戦闘機の更新用として。

引き渡しは2031年以降の予定

 チェコ国防省は2023年9月27日(木)、最新戦闘機としてアメリカのロッキード・マーティン製F-35「ライトニングII」戦闘機を購入すると発表しました。 同国は、昨年7月にF-35A戦闘機の導入を決めており、アメリカ政府と交渉を開始すると国防省トップのヤノ・チェルノホヴァ大臣が明言していました。  今回の発表は、F-35A戦闘機の売買に関してアメリカ政府の承認を得たことによるものだそう。機数は24機で、最初の配備は2029年、引き渡し完了は2035年を予定しています。

 2023年9月現在、チェコ空軍にはスウェーデン製のJAS39「グリペン」戦闘機が12機配備されています。これらはリースで2029年に契約期限を迎えることになっており、今回の決定は同機の後継として導入されるものです。 ちなみに、昨年(2022年)7月には、当時チェコ軍参謀総長を務めていたカレル・シェフカ将軍が「F-35ライトニングIIは2040年以降も技術的にトップであり続ける可能性が高く、一方で第4.5世代戦闘機は時代遅れになるでしょう」と述べていました。  このなかの「第4.5世代機」というのは、おそらく現用のJAS39「グリペン」戦闘機のことを指すと思われます。  加えて彼は、「F-35は単なる戦闘機ではありません。戦闘機としての資質だけでなく、防空や情報通信分野において最高のネットワークを構成する“空飛ぶ指揮所”になるものであり、同時に無人機(UAV)を含むあらゆる航空機のインターネット網を構築できる能力を有しています」とも語っていました。 なお、F-35Aは開発国のアメリカをはじめとして、イギリスや日本、オーストラリア、韓国など世界19か国で採用されています。チェコは今回の決定によって20番目の導入国となりました。

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