「狭いな、と」 欧州帰りの星野陸也は日本特有コースに苦戦 不運OBも盛り返し

<バンテリン東海クラシック 初日◇28日◇三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県)◇7300ヤード・パー71>

欧州ツアーから一時帰国して出場の星野陸也は「70」のラウンドで、1アンダーの34位発進となった。5カ月ぶりの日本ツアー出場で感じたのはコースの狭さ。序盤では「いいショットをしたのがOBになったので焦りました」とアンラッキーな部分もあったが、中盤以降はしっかり巻き返した。
OBは12番パー5のティショット。狙ったラインよりはやや右に飛び出したが「自分は持ち球がドローなので、ちゃんと戻ってきていたし、あの方向で木を越えれば、残り200ヤードぐらいのところまで行くので、むしろいいところに飛んだぐらいに思っていました」。OBになるとは思いもよらず2打目地点へ100ヤードほど歩いたところで赤旗が降られていることに気づき、打ち直しのため、ティにUターン。実際には“越えれば”と話した右ラフの木を直撃したボールが右に大きく跳ねて、OBゾーンに飛び込んでいた。

このホールをダブルボギーとすると、続く13番パー3もボギーとして、この時点で3オーバー。その後は4バーディを奪い、なんとかアンダーパーで初日を終えたが「コースが狭いなと感じました」と苦笑いだった。主戦場の欧州ツアーが毎週広々としたコースで行われているというわけではないが「フラットなところが多いので狭くてもそこまで気にならない。日本のコースは傾斜でラフに転がってしまうことが多いので、余計に狙いどころが狭く感じるんだと思います」。2日目以降の巻き返しにはティショットがカギとなる。

星野といえば、日本では誰もが認める飛ばし屋。2020-21シーズンはドライビングディスタンス4位だった。一方、今季の主戦場である欧州ツアーでは95位。平均300ヤード越え(300.54ヤード)を果たしていても、飛距離では上位に食い込めない。「シーズン序盤は結構ドライバーが左右に曲がっていて、3Wで打つことも多かったので、そのスタッツよりは飛ぶと思うんですけど、それでも真ん中か、ちょっと飛ぶほうというぐらいですね」。

ただし、欧州ツアーのレベルの高さを感じるのは飛距離ではなく、ティショットの精度だという。「欧州の選手は曲がらない。曲がることなんて考えていないので狭いホールでもドライバーを振り抜いてくる。自分も飛距離よりも精度を上げていきたいと思っています」。狭いと感じる日本のコースでドライバーをしっかり振り抜き、フェアウェイをとらえることができれば、今大会での巻き返しはもちろん、欧州ツアーの終盤戦に向けて、大きな手ごたえを得られるはずだ。(文・田中宏治)

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