ライダーカップ・オールスターは“チーム・モンティ”が勝利! ジョコビッチは「あんなに緊張するなんて…」

<ライダーカップ 事前情報◇27日◇マルコ・シモーネG&CC(イタリア)◇7181ヤード・パー71>

米国と欧州がチーム戦で戦う「ライダーカップ」の開幕2日前、ローマ郊外のマルコ・シモーネG&CCで第一回のオールスター戦が開催され、“モンティ”ことコリン・モンゴメリー(スコットランド・60歳)率いるチームが、コーリー・ペイビン(米国・63歳)チームを7-4で下し勝利した。
2チームがそれぞれ選手二人でペアを組み、7ホールをフォアボールで対戦。8月にテニスの全米オープンを制したばかりのノバク・ジョコビッチ(セルビア)はキップ・ポパート(G4Dツアー、障害者ツアー、イングランド)と組み、F1ドライバーのカルロス・サインツ(スペイン)とトンマソ・ペリーノ(G4Dツアー、イタリア)と対戦し、3-1で勝利を収めた。

セレブのプレーにも多くのファンが集まった。1番ティでは「あんなに緊張するなんて…」と24回もグランドスラムを達成したジョコビッチは「テニスラケットのほうがよほど楽だった」と戦いを振り返った。その1番ではドライバーショットでフェアウェイへ、セカンドショットもグリーンを捉えるとパー発進、「もうあのホールだけできょうは大満足だと思った」と大喜びだった。1オンが狙える16番パー4は「本当は手堅く刻もうと思ったのに、ファンの声援に負けた」とドライバーを手にして1オンチャレンジ。「すごくうまくフェードが打てた」とグリーンを捉えた。

ジョコビッチのハンディキャップは「うーん…、18~20くらい」と話したが、「きょうのプレーでもっと頻繁にプレーすれば上達すると実感した。これからもっとプレーするモチベーションが湧いた」と興奮の様子。

ちなみにジョコビッチに出場の声を掛けたのは欧州チームのルーク・ドナルド主将だったという。「ルークから誘われたら断る理由なんてない」とそれから猛特訓。「2回ほどレッスンを受けたし、この10日間は必死で練習していた。ひどいプレーをしたくなかったし、ファンにボールを当てるわけにもいかないからね」と好プレーに大満足だった。

ジョコビッチは数日会場に滞在し欧州チームのメンバーのプレーを見届ける。「ぼくからアドバイスなんてなにもない。でもテニスとゴルフは個人競技だし、多くの共通点がある。欧州チームの活躍を応援したい」とにこやかに話した。

チーム・モンティのギャレット・ヒルバート(YouTuber、米国)、レオナルド・フィオラバンティ(プロサーファー、イタリア)とチーム・ペイビンのキャスリン・ニュートン(女優、米国)、ビクター・クルーズ(テレビ司会者、元プロアメリカンフットボール選手、米国)の戦いは引き分け。ガレス・ベイル(元プロサッカー選手、ウェールズ)と組んだモンゴメリーがペイビンとアンドリー・シェフチェンコ(元プロサッカー選手、ウクライナ)組を下し勝利。モンゴメリーは「18番ではライダーカップを思い出して胸が熱くなった。ライダーカップでの戦いは私の生涯でももっともすばらしいものだった」と感無量だった。(文・武川玲子=米国在住)

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