先発11名入れ替えのリヴァプール、後半の3発でLASKに逆転勝利…遠藤航は60分までプレー

 ヨーロッパリーグ(EL)・グループE第1節が21日に行われ、リヴァプール(イングランド)とLASKリンツ(オーストリア)が対戦した。

 今季もELの戦いの幕が上がる。昨季のプレミアリーグを5位で終えたリヴァプールは、8シーズンぶりにELに参戦。最後に出場した2015-16シーズンは準優勝という成績を残していたが、今季は当時の成績を上回る優勝を成し遂げたい。初陣では昨季のオーストリア・ブンデスリーガを3位で終えたLASKリンツの本拠地に乗り込む。

 リヴァプールを率いるユルゲン・クロップ監督は直近のプレミアリーグ第5節ウルヴァーハンプトン戦(○3-1)からスターティングメンバーの全員入れ替えを決断した。遠藤航はリヴァプール加入後の公式戦2度目の先発に名を連ね、プレミアリーグでは出場停止が続いていたフィルジル・ファン・ダイクもスタメン入り。ライアン・フラーフェンベルフ、ルイス・ディアス、ダルウィン・ヌニェスらも先発に並んだ。

 試合は意外な形で動く。14分、ホームチームのLASKリンツは左コーナーキックを獲得すると、ボックス内を固めるリヴァプールに対し、キッカーのサシャ・ホルヴァートはマイナス方向へ浮き球のボールを供給。浮いていたフロリアン・フレッカーがワントラップから強烈な一撃を叩き込んだ。ケアしようとするリヴァプールの選手たちをしっかりとブロックし、選手たちが連動したセットプレーで、LASKリンツが先手を取っている。

 その後は戦前の予想通りリヴァプールが攻撃に出る時間が続く。36分には右コーナーキックをファン・ダイクが頭で折り返すと、ファーサイドでフリーになったヌニェスがヘディングシュートを放ったが、GKトビアス・ラワルの好反応に阻まれた。前半はこのままLASKリンツの1点リードで終了している。

 後半に入っても1点を追うリヴァプールが猛攻に出る。55分、敵陣中央やや右寄りのスペースで前を向いた遠藤が斜めのパスを付けると、ステファン・バイチェティッチがハーヴェイ・エリオットとのワンツーでペナルティエリアに侵入。深い位置から中央へ送り、DFに当たったセカンドボールにL・ディアスが反応すると、相手のチャージが遅れたことでファウルと判定された。ここで得たPKをヌニェスがゴール左に叩き込み、リヴァプールが後半の早い時間帯に試合を振り出しに戻した。

 続く63分にはヌニェスのポストプレーから右へ繋ぐと、開いた位置で受けたエリオットは背後のスペースへスルーパスを供給。走り込んだフラーフェンベルフが時間をかけずにダイレクトでグラウンダーのクロスボールを上げ、最後は走り込んでいたL・ディアスがワンタッチで仕上げる。立て続けの攻撃でリヴァプールが逆転に成功した。

 攻撃の手を緩めないリヴァプールは88分、途中出場のドミニク・ソボスライがモハメド・サラーとのパス交換で敵陣右へ侵入。1度はボールを失ったものの、ヌニェスが即座に奪い返し、横でサポートしていたサラーへ繋ぐ。ボックス右でこのパスを受けたサラーはワンタッチで縦のスペースへ突破し、左足でGKの股下を通すシュートを沈めた。リヴァプールが終盤にリードを広げ、勝利を決定付けた。

 試合はこのままタイムアップ。リヴァプールは前半45分間こそ0-1で終えながら、後半には一挙3ゴールを挙げ、白星スタートを切っている。遠藤は60分までプレーし、アレクシス・マック・アリスターとの交代でピッチを去った。

 次節のELは10月5日に開催される。リヴァプールはホームで町田浩樹所属のユニオン・サン・ジロワーズ(ベルギー)と、LASKリンツは敵地でトゥールーズ(フランス)と、それぞれ対戦する。

【スコア】
LASKリンツ 1-3 リヴァプール

【得点者】
1-0 14分 フロリアン・フレッカー(LASKリンツ)
1-1 56分 ダルウィン・ヌニェス(PK/リヴァプール)
1-2 63分 ルイス・ディアス(リヴァプール)
1-3 88分 モハメド・サラー(リヴァプール)

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