堂安律がPK獲得&勝ち越し弾演出! フライブルク、オリンピアコスを下しEL白星発進

 ヨーロッパリーグ(EL)・グループA第1節が21日に行われ、フライブルク(ドイツ)とオリンピアコス(ギリシャ)が対戦した。

 昨季のELではラウンド16でユヴェントス(イタリア)に敗れたフライブルクが、“リベンジ”を期して2年連続のELに臨む。今季はDFBポカール1回戦を突破した後、ブンデスリーガで2連勝と好スタートを切ったが、その後は2連敗とやや調子を落としている。国内での嫌な流れを断ち切る一戦としたい。昨季のギリシャ・スーパーリーグを3位で終えたオリンピアコスとのアウェイゲームに向け、フライブルクの堂安律はマティアス・ギンターやヴィンチェンツォ・グリフォらと共に先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がりの6分、自陣ペナルティエリア左でグリフォがボールをロストし、中央への折り返しからアユブ・エル・カービにシュートを打たれるも、ギンターがゴールライン上でクリア。フライブルクは開始早々にヒヤッとするシーンだったが、経験豊富なギンターの好対応で難を逃れた。

 直後の9分、今度はオリンピアコスの最終ラインにミスが発生。左に流れながら横パスを受けたニコラス・フレイレが選択したバックパスが短くなると、このボールにフライブルクのロランド・シャライが反応。GKとの1対1を冷静に仕留め、フライブルクが先手を取った。

 試合はこのままフライブルクの1点リードのまま進行したものの、前半終了間際にはホームチームがゴールに襲いかかる。40分、コンスタンティノス・フォルトゥニスからのスルーパスで右サイドを突破したロディネイが低い弾道のクロスボールを送ると、ボックス中央へ走り込んだエル・カービが左足で合わせる。倒れ込みながらもダイレクトで放ったボレーシュートがゴールに吸い込まれ、オリンピアコスが試合を振り出しに戻した。

 このままハーフタイム突入かと思われた前半アディショナルタイムには、フライブルクの右サイドアタッカーが大仕事を果たす。ボックス右でボールを持ったルーカス・ヘーラーが横へ繋ぐと、反応した堂安がパナギオティス・レトソスのファウルを誘い、フライブルクにPKが与えられた。このPKをグリフォがゴール左下に決め、フライブルクが勝ち越しに成功してハーフタイムに入っている。

 後半に入ると徐々にホームチームのオリンピアコスがチャンスの数を増やしていく。なかなかゴールネットを揺らせなかったものの、75分にシンプルなクロスボールから決定機を創出。左サイドでボールを持ったフォルトゥニスが右足でアーリークロスを蹴り込むと、背後への動き出しで飛び込んだエル・カービがダイレクトで押し込んだ。オリンピアコスが再び同点に追い付いている。

 だが、この日のフライブルクはこのままでは終わらない。86分、左コーナーキックを獲得すると、堂安が左足でニアサイド目がけたボールを蹴り込む。フィリップ・ラインハートが頭で逸らすと、ファーサイドで待っていたマキシミリアン・フィリップが切り返しから左足でニアサイドを射抜いた。フライブルクが終盤に勝ち越しに成功し、試合はこのままタイムアップを迎えた。

 フライブルクが敵地開催のEL初戦を制し、幸先の良いスタートを切った。後半アディショナルタイムに途中交代した堂安は2点目のPK獲得に加え、3点目に繋がるコーナーキックで勝利に貢献している。

 次節のELは10月5日に開催される。フライブルクはホームでウェストハム(イングランド)と、オリンピアコスは敵地でTSC(セルビア)と、それぞれ対戦予定だ。

【スコア】
オリンピアコス 2-3 フライブルク

【得点者】
0-1 9分 ロランド・シャライ(フライブルク)
1-1 40分 アユブ・エル・カービ(オリンピアコス)
1-2 45+7分 ヴィンチェンツォ・グリフォ(フライブルク)
2-2 75分 アユブ・エル・カービ(オリンピアコス)
2-3 86分 マキシミリアン・フィリップ(フライブルク)

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