被災のJR美祢線「まず河川を何とかしてくれ」JR西日本が表明 復旧より先に「河川計画の検討」へ?

2010年に続いて再度の厚狭川の被災です。

6月末に被災し長期運休

 JR西日本は2023年9月19日(火)、大雨で被災し運休がつづく山口県の「美祢線」「山陰本線」について、被災状況と今後の見通しを発表。美祢線については「大規模な被災」だとして、まず自治体と相談する必要があるとしています。 この区間は、今年6月末の大雨で大きく被災。美祢線では湯ノ峠~長門湯本まで約37kmで計80か所、橋梁の流失や路盤・バラスト流失などが発生しました。山陰本線でも長門市~小串の約51kmで計69か所が被災しています。 山陰本線については、まず「被災メカニズム」「構造物の詳細調査」をすすめ、それから復旧方法を検討していくとしています。 美祢線のほうはより深刻で、JR西日本は「2010年7月に引き続いて」川の水位上昇や氾濫が原因であることを問題視。今回の発表で「河川管理者において、厚狭川全体の河川計画を検討される必要があると考えております」としています。 復旧してもまたすぐ同じように被災してはたまったものではないとして、「厚狭川全体の河川改修など沿線地域の防災強度向上」を希望し、今後、関係自治体へ相談するとしています。 このように、根本的な対策が行政側から講じられないと復旧はできないとしているJR西日本。国や自治体からの方針を決める必要がある場合、運転再開は当分先の話になってきそうです。

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